リニア新幹線南アルプストンネル導水路を建設、全体工程7年想定 画像 リニア新幹線南アルプストンネル導水路を建設、全体工程7年想定

制度・ビジネスチャンス

 ◇工事用道路は工期3年見込む
 JR東海が進めているリニア中央新幹線(東京・品川~名古屋間)の南アルプストンネル建設に合わせて行う大井川流域の水環境保全対策の一環で、TBMとNATMを併用して構築する導水路トンネル(延長約11キロ)の工程など施工計画の詳細が明らかになった。全体工程を7年とし、測量・用地協議に2年、事業着手2年目に着工して工期は6年を見込む。導水路のルートと交差する形で整備する工事用道路トンネル(同約4キロ)の工期は3年を想定している。
 導水路トンネルの計画地は、リニア本線の南アルプストンネル(延長約25キロ)のうち、中間部の静岡県中央部を流れる大井川の上流域。西俣川と本線トンネルの交差部付近から大井川の右岸側に沿う形で整備し、椹島(さわらじま)に出口を設ける。
 椹島から千石非常口の連絡坑までの区間をTBM(標準断面積約10平方メートル)、同連絡坑から取り付け位置までの区間をNATM(同約20平方メートル)で施工する。トンネルの勾配は0・1%以上。本坑と並行に位置する先進坑にはポンプ釜場を設けてトンネル湧水を導水路の取り付け位置までポンプアップする。
 環境影響評価書(静岡県)で示した7カ所の発生土置き場計画のうち、扇沢源頭部の置き場を回避し、燕沢付近の発生土置き場を中心とする計画に変更。併せて工事用道路トンネル(標準断面積約50平方メートル)のルートについても、燕沢付近の置き場を中心に運搬可能なルートとし、二軒小屋付近を通過する工事車両台数を低減するという。
 同トンネルの坑口は西俣と千石の両非常口付近に設け、大井川と西俣川とは交差させない。トンネル内での発生土の運搬はベルトコンベヤーを利用する。全体工程は3年で、測量・用地協議と並行して工事を進める。工事完了後、同トンネルは西俣付近の非常口の維持管理のための輸送経路として使用することを考えている。
 南アルプストンネルでは山梨、長野両工区が着工済み。残る静岡県内の本線部、導水路などの関連工事が今後発注される。

JR東海/リニア新幹線南アルプストンネル導水路建設/全体工程7年想定

《日刊建設工業新聞》

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