~社歌コン 応募社の横顔:12~動画を通じたファンとの交流-東京のバス会社 画像 ~社歌コン 応募社の横顔:12~動画を通じたファンとの交流-東京のバス会社

人材

 HANJO HANJOでは企業のコミュニケーションを盛り上げるものとして、社歌に注目してきました。現在、開催中の「中小企業 社歌コンテスト」では、企業の想いが詰まった社歌が主役の動画を募集しています。応募企業では早くも社歌の制作を通じて、従業員や関係者との間に交流が生まれているようです。

■歌と動画が持つPR効果で、観光バスがもっと身近に

 テレビCMで見た商品、聞いた歌が記憶に残るように、社歌動画は企業プロモーションにおける大きな可能性を秘めています。その訴求力を最大限に生かしているのが、東京バスグループです。

 同社の社歌ができたのは2012年のこと。その前年に発生した東日本大震災の被災地に向けて、代表取締役の西村晴成さんは何かできないかと考えていました。そこで目に留まったのが、あるチャリティーオークションに出品されていた、音楽家のつんく♂さんによる“歌を作ってあげる権”だったといいます。

 元々、つんく♂さんとは近畿大学の同窓生で、個人的な付き合いもあった西村さんは権利を落札しました。そこで思いついたのが、東京バスグループの社歌を作るということです。その背景にはいかにも大阪発の会社らしい考えがあったと、社長室秘書の宇佐美智仁さんは話しています。

「東京バスグループは観光バス事業では最後発。何か目を引くものをやらないと埋もれてしまうという危機感から、ゆるキャラも作りましたし、いずれは社歌を作りたいという構想もありました。そこには大阪出身の西村らしい、『会社は目立ってなんぼ』という考えもあったと思います」

 当時、絶大な人気を集めていた「ハロー!プロジェクト」で、プロデューサーを務めていたつんく♂さん。その作曲による社歌を作るということは、プロモーションにおいても大きな期待が持てます。日頃はあまり目立つことのない観光バスを、もっと知ってもらいたいと考えていた西村さんにとって、それはぜひとも挑戦したいプロジェクトでした。

「観光バスは旅行代理店の乗り物というイメージが強いですが、必ずしもそうではないと気付いてほしいんです。普通はバス会社からバスを直接借りるという発想は出てきませんが、そのぐらい身近なものに感じてもらいたいですね」

■動画による“見える化”でファンとの交流を加速させる

 東京バスグループはアナログと言われるバス業界において、珍しくSNSを活用している会社です。その目的はエンドユーザーとの交流にあり、「ファンと直接つながる仕組みが欲しかった」と宇佐美さんは話しています。

 2016年にYouTubeで公開した社歌動画は、こうしたファンとの交流におけるツールの一つにもなっているようです。動画では出発前の点検やメンテナンスにはじまって、バスガイドが街を案内する様子など、同社における業務の過程が収録されています。それは、“安全”というメッセージとともに、東京バスグループのイメージを共有することにも役立っているようです。

「貸し切りバスは路線バスと違って、中が見えない、わかりにくいというイメージがあります。今回、動画を公開することで、その様子を少しでも知っていただけたのではないでしょうか」

 YouTubeでの社歌動画の公開以降、東京バスグループのファンは徐々に増えているといいます。エンドユーザーと同じ目線で交流するための環境を作る上でも、社歌動画は役立っているようです。

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