~社歌コン 応募社の横顔:9~社員の心をまとめる応援歌-大阪の旋盤加工 画像 ~社歌コン 応募社の横顔:9~社員の心をまとめる応援歌-大阪の旋盤加工

人材

 HANJO HANJOでは社内のコミュニケーションを盛り上げるものとして、社歌に注目してきました。現在、開催中の「中小企業 社歌コンテスト」では、企業の想いが詰まった社歌が主役の動画を募集しています。応募企業では早くも社歌の制作を通じて、従業員の間に一体感が生まれているようです。

■創業100周年のアピールに社歌という選択

 「寡黙な職人が多い中で、コミュニケーションのきっかけが欲しかった」と話すのは、中川鉄工株式会社代表取締役の中川裕之さん。大阪で旋盤加工を手掛ける同社は、2017年に創業100周年を迎えます。これをもっと広く訴求したいという想いと、社内でみんなが一つにまとまる仕掛けづくり。両者を満たすものとして、2014年に完成したのが社歌「中川鉄工のうた」でした。

「顧客満足度を高めるには、納期どおりにいいものを作る必要があります。そのためには社内の風通しの良さが大事です。うちでは部署の間で製造過程のモノが行き来しますから、コミュニケーションが取れていて、人間関係が構築されていないと仕事がうまく進みません」

 また、社歌を作るにあたっては、会社のブランドイメージを作り、それを100周年のメッセージとともに広く伝えたいという想いも中川さんにはありました。その目的は大きく2つあります。一つは中川鉄工への就職を志望するような、若者の興味をひくこと。もう一つが、新規顧客の獲得につなげるためのPR媒体としての役割です。

「将来的に長くビジネスのお付き合いをしていくのが難しい時代ですから、先を見据えてまずは会社のことを広く知ってもらうことが重要です。その上で、ユニークな取り組みをしている会社と、真面目だけどとっつきにくい会社。どちらと一緒に仕事がしたいかといえば、やっぱり前者だと思うんです」

■大阪発のモノづくり応援歌、従業員の心を一つにまとめる

 社歌を作るにあたって制作を依頼されたのが、シンガーソングライターの原田博行さんです。中川さんの想いを聞きながら原田さんが歌詞を作るという形で、制作は二人がかりで行われていきました。歌詞にある「Made in OSAKA,JAPAN」といったフレーズも、このとき生まれたそうです。

 その中でも特に大切にしているのが、“大阪らしさ”を前面に出した歌であるということでした。吉本新喜劇のような親しみやすさとともに、「これからも大阪で事業を続けていこうという意思を表したかった」と中川さんは話しています。

 このような歌を作った背景には、東京に仕事が一極集中する中で活力を失っていく、同業他社の姿があったといいます。中川鉄工も含めて、業界がもっと元気になれるための応援歌であってほしい。そんな想いが、「中川鉄工のうた」の歌詞には込められています。

「業界の先を見据えた想いも全部詰め込みましたが、みんなが酒を飲んだあとで、肩を組んで歌えるようないい歌詞になったと思っています。モノづくりの現場ではなかなか見える成果が出てこないので、従業員のモチベーションにもつながってくれたらいいですね」

 コミュニケーションを生み出したいという、社歌を作るきっかけになった中川さんの願い。それは徐々に形になっているといいます。最初は社歌を作ると聞いて首をかしげていた従業員の間にも、カラオケなどに行くと自然と合唱するような雰囲気が生まれているようです。自分たちを励ます“応援歌のような社歌”。社員の心を一つにまとめるには、そんなテーマも有効なのかもしれません。

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