【LEXUS NEW TAKUMI PROJECT:1】新しい匠とその技 画像 【LEXUS NEW TAKUMI PROJECT:1】新しい匠とその技

イベント

【記事のポイント】
▼作り手がモノづくりに込めたメッセージは、商品のストーリーとなる
▼使い方の提案があって初めて、受け手は派生する使い方を考え出す
▼商品の存在価値を掘り下げ、それを最も伝えられるカタチを作り出す


 日本各地で古くから受け継がれたモノ作り、その技は地方創世の動きとともに見直されているが、物の価値やライフスタイルが変化する中、これまでとは異なる手法をマーケットが求めている。

 こうした時代の移り変わりに合わせ、モノ作りに新たな視点、デザイン、コンセプトを取り入れようという動きが各地で起きている。その一端を見られるイベントとなる「LEXUS NEW TAKUMI PROJECT プレゼンテーション(商談会)」が、1月18日に東京・ベルサール東京日本橋 イベントホールで開催された。

■「サーフィンを世に伝えたい」、その思いを伝統工芸に乗せて発信する

 「LEXUS NEW TAKUMI PROJECT」は地域性を重視したモノづくりに取り組む若き人々を“匠”と呼び、そのプロダクトを支援するもの。会場では52人の匠がブースを開き、プロジェクトのアドバイザーとともに考案した作品などを出展した。

 匠の一人で海部藍プロダクトデザイナーの永原レキ氏は今回、海と空、水平線をイメージした藍染めを取り入れたサーフボードを出展した。これは、藍染めを施したファブリックをボードに貼り、その上からラミネート加工を施したもの。同じ手法でハワイアンキルトを用いたボードは存在するが、これを藍染めで再現したのは極めて珍しい。その背景にはサーフボードを通して藍染めを、そして自然を愛するサーフィンの文化を伝えたいという、永原氏の思いがあった。

「この世界に入ったきっかけは音楽を通してサーフィンの魅力を伝えたいという、サーフミュージックを代表する歌手ジャック・ジョンソンの取り組みです。学生の頃は競技者としてサーフィンをしていたのですが、そこからサーフィンが持つ文化的な側面に興味を持つようになり、本場オーストラリアを訪れました。そこで出会ったのが、”自然があるからこそ、サーフィンが存在する”という考え方だったんです」

 やがて、帰国した永原氏は、故郷の徳島県海洋町で藍染製品を手がける株式会社トータスのことを知る。土と水から染料を生み出すという、この自然を大事にした文化に惹かれ、間もなく同社に就職。その中で個人的な趣味として作り出したのが、会場に展示されていた藍染めのサーフボードだった。

 とはいえ、このサーフボード。元々は商品化することは全く考えていなかったという。転機となったのは、東京オリンピックの大会エンブレムに藍色が採用されたこと。そこから地元新聞社が“藍”に関わる若者として永原氏を取材し、藍染めのサーフボードが注目されるようになったという。

「会社では藍染めの肌着や手ぬぐいを作っていましたが、やっぱりもっとキャッチーなモノが必要だと思うんです。サーフィンは東京オリンピックの競技にも採用され、今多くの注目を集めています。これをきっかけに、若い人にも藍染めの魅力を知ってもらいたいですね」

《丸田鉄平/HANJO HANJO編集部》

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