HJHJアーカイブス:04「新宿つな八に、なんで外国人の行列が?」 画像 HJHJアーカイブス:04「新宿つな八に、なんで外国人の行列が?」

インバウンド・地域活性

 明けましておめでとうございます。本年もHANJO HANJOをご愛読のほどよろしくお願いいたします。

「HJHJアーカイブス」では、年末年始にもう一度振り返りたい記事を、過去の記録からピックアップしてお届けします。第四回目はインバウンドが集まる東京・新宿の中でも、その行列が一際目立つあの飲食店についての話題です。

 訪日観光客における爆買いの熱が覚める中で、彼らの関心がモノからコトへとシフトしています。インバウンドを店舗へと誘導するには、何かしら体験型のコンテンツを用意する必要があるでしょう。このようなニーズにいち早く対応してきた飲食店の一つが、大正13年創業の「天ぷら新宿つな八」です。対面カウンターでのライブ感ある料理の演出に加え、訪日観光客に人気の築地体験ツアーも実施。海外でもその名が知られた同店のインバウンド戦略について、HANJO HANJOが代表取締役社長の志村久弥氏にインタビューしました。(16年4月6日の記事)


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【新宿つな八(前編)】外国人が行列する天ぷら、その理由

 爆買いできる家電量販店があれば、ブランド品が並ぶデパート群もある。さらには、歌舞伎町、ゴールデン街、新宿御苑、ハラル色を強める大久保など……。インバウンド需要を満たす街として近年、東京・新宿が外国人観光客から注目されている。

 そんな、彼らが毎日、食事時になると行列を作っている店がある。「天ぷら新宿つな八」。創業は大正13年と、街でも老舗の一軒だ。しかし、新宿に数ある天ぷら専門店の中でも、何故つな八がインバウンドに人気なのだろうか? 代表取締役社長の志村久弥氏に話をうかがった。

■体験を求める外国人観光客のニーズ

 そもそも天ぷらと言えば、外国人に人気の料理。特に、観光客は食にも土地ならではの体験を求めるため、対面カウンターで調理のライブ感が楽しめる天ぷらは、インバウンドにおける日本食でも人気のメニューだ。

 つな八の天ぷらでは、シズル感と揚げたての美味しさが追求されている。目の前で食材を捌き、揚げ、熱々の美味しさを提供する。演出を楽しませるような雰囲気があり、観光客にとってのシャッターチャンスになっているようだ。

 そんな外国人観光客のニーズを、志村氏は“インバウンド”という言葉が騒がれる以前から体感していたという。元々、つな八には台湾からの観光客が多く、リピーターになるような個人観光客もいたようだ。

 台湾は島国かつ海洋国と、風土的には日本に近い。魚に対する食文化もあれば、揚げ物に対するシンパシーもある。さらには、貝類が好きなため、ハマグリやホタテ、アワビなどを好んで食べるという。つな八ではコースにお好みと、2つのオーダー方法を用意しているが、台湾人や中国人はお好みで料理を選ぶ傾向にあり、その点でもつな八がウケた部分もあるようだ。

「あとは、やっぱり懐加減の問題も大きいと思います。旅行で外食に出せる価格帯というと、4~5000円ぐらいが相場じゃないでしょうか。つな八では昼食2000円、夕食5000円から食べられますので、値ごろ感はあると思います」

《HANJO HANJO編集部》

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