HJHJアーカイブス:03「広島東洋カープ優勝に見る経営のヒント」 画像 HJHJアーカイブス:03「広島東洋カープ優勝に見る経営のヒント」

人材

 「HJHJアーカイブス」では、年末年始にもう一度振り返りたい記事を、過去の記録からピックアップしてお届けします。第三回目は25年ぶりのセ・リーグ優勝でファンを沸かせた、あのプロ野球球団の経営手法を解き明かした1本です。

 12球団の中でも唯一親会社を持たない市民球団が広島東洋カープです。その家族的な経営手法は、どこか中小企業に通じるものがあります。資金力に乏しい地方球団が優勝できた背景には、中小企業の経営を成功させるためのヒントが隠されているのではないでしょうか? 四十数年にわたる広島東洋カープファンだという、立命館大学経営学部教授の黒木正樹氏が、その人材戦略の中に優勝の要因を探りました。(16年10月13日の記事)

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広島東洋カープ優勝のカギは中小企業的経営にあり。

 広島東洋カープはなぜ優勝できたのか? 実に25年ぶりの優勝ということもあって、その要因についてはファンのみならず、さまざまな人の意見が行きかっている。その中でも面白いのが”中小企業としてのカープ”という視点だ。12球団の中でも唯一親会社を持たない市民球団。その家族的な経営手法は、ある意味では中小企業的といえるだろう。

 では広島東洋カープを成功した中小企業と見たとき、そのどこに企業経営のヒントがあるのだろう。40数年に渡ってのカープファンで、立命館大学で経営学についての教鞭をとる黒木正樹さんに寄稿いただいた。

■3年~5年後に大きく伸びて、企業に貢献できる人材を見極める

 25年振りの優勝、2位以下を大きく引き離してのリーグ制覇。この言葉だけを捉えると、今年の広島東洋カープ(以降、広島カープ)は地力をつけて強かったと思い浮かぶ人が多い半面、何故25年間も優勝から遠ざかるような球団運営をしてきたのか? と改めて指摘される方々も居られると考えます。

 プロ野球ファンの間での共通認識は、資金力に乏しい地方球団(魅力に乏しい企業)を運営する一番大きな負の影響は、「選手のFA権制度の導入(96年)」、「逆指名制度」・「自由獲得枠制度」(93年に導入)が二大要因でした。そして、最大の転機が06年度の「逆指名制度」・「自由獲得枠制度」の廃止です(例:「なぜカープは24年も優勝できなかったのか」永瀬郷太郎/東洋経済オンライン/2016年9月11日など)。

 その様な状況の中で本稿は、「人材を見極めることが出来る人(スカウト)の配置」により、他球団に先駆けて良い人材を見つけ育てた球団(企業)としての方針の中に、中小企業の人材獲得と育成戦略につながる点を少しばかり論じさせて頂きます。

■ドラフト戦略に見る人材の見つけ方、育て方

 表は16年9月10日に優勝を決めた試合における、広島カープの先発メンバーの入団年と当時のドラフト順位を示した一覧表です。レギュラー選手ほぼ全員がドラフト2位以下の指名選手であり、98年ドラフト指名の新井選手に至っては、6位指名でした。07年の高校生ドラフト第1位で入団した安部選手は、大学・社会人ドラフト指名選手を含めると、実質ドラフト3位指名の選手と評価する専門家もいます。

《HANJO HANJO編集部》

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