歴史的な街並みを観光資源に。古民家再生にファンド 画像 歴史的な街並みを観光資源に。古民家再生にファンド

インバウンド・地域活性

 地域経済活性化支援機構(REVIC、今井信義社長)は、宮崎県日南市の飫肥(おび)地区で古民家を活用した宿泊事業を支援する。Kiraku Japan(東京都港区、サンドバーグ弘社長)が同市内で実施する二つの古民家再生にファンド運営子会社を通じて総事業費の3分の1に相当する約4000万円の投資を実行。歴史的な街並みを観光資源として活性化させる先進事例に育てる。
 市から受託したまちなみ再生コーディネート業務(15年8~18年3月)を手掛けるKiraku Japanが再生に取り組む古民家は、飫肥地区で昭和30年代に建てられた勝目邸(敷地1097平方メートル、延べ床99平方メートル)と、明治期の物件の合屋邸(敷地470平方メートル、延べ床100平方メートル)の2棟。いずれも重要伝統文化財建造物群保存地区にあり、インバウンド(訪日外国人旅行者)需要を取り込む宿泊施設としてリノベーションする。
 今回の設計は2棟とも、京都を中心に150軒以上の古民家・町家再生の実績を持つローバー都市建築事務所(京都市)が実施。施工は地元の複数業者から見積もりを取って総合評価した結果、宮川工務店(勝目邸)と久保田木工(合屋邸)が手掛ける。11月初旬から工事に入っており、17年3月にオープンする予定だ。
 REVICが、ファンド運営子会社のREVICキャピタルとRD観光ソリューションズが共同運営する観光活性化マザーファンド(総額52億円)を通じてKiraku Japanの社債を引き受けるほか、市の補助金、宮崎銀行の融資で3分の1ずつ出し合う協調支援で事業資金を賄えるようにする。豊かな自然と観光資源に恵まれながら、観光客を十分に呼び込めない飫肥地区の活性化に貢献していく。
 観光活性化マザーファンドは、日本政策投資銀行、REVIC、リサ・パートナーズの3社が14年4月に組成したファンドで、観光関連の事業者への資金供給と、ノウハウを持つ事業者・専門家の派遣などによる地域経済の活性化を目指している。Kiraku Japanへの投資は7事例目となる。

地域経済活性化支援機構/古民家利用の宿泊事業支援/観光ファンド通じ投資

《日刊建設工業新聞》

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