戸田建設、次世代技術開発へオープンイノベーションを模索 画像 戸田建設、次世代技術開発へオープンイノベーションを模索

IT業務効率

 戸田建設は、10~15年先を見据えた技術の実現に向け、ベンチャー企業との業務提携といったオープンイノベーションを模索する。今年3月に、入社2~12年目の若手社員で構成する「夢たまごワーキンググループ(WG)」を設置。WGが考案した提案書を外部に情報発信し、連携可能な企業を幅広く募集することを想定している。土木・建築にかかわらず、生産性向上に向けた技術開発を目指す。
 WGは、生産性向上施策を検討する社内組織「生産性NO.1推進委員会」の活動の一環で発足。土木、建築、建築設計、価値創造の各部署から選定された平均年齢30・5歳の若手社員11人(男性8人、女性3人)で構成している。発足以降、先端技術の調査や整理を行い、高度な情報化技術や工業化技術によって生産性が向上した未来の建設業を思い描いた「戸田建設が考える建設の未来像~2030年の姿~」と題する提案書をまとめた。
 提案書は、人口減少や高齢化社会の進行、労働者不足といった課題に対し、ドローン(小型無人機)や拡張現実(AR)、無人化、自動施工などの切り口から、将来実現可能な技術やアイデアを物語風に取りまとめている。
 具体例として、医療用ナノマシンを活用した顔認証入退場システムやセンサー付きウエアと連動した健康管理システム、自動3次元(3D)スキャンロボットによる各種検査の自動化と竣工データの自動作成技術、無人搬送システムによる省力化などを盛り込んだ。
 今後、提案書について実現可能性を精査した上で、技術開発に向けたオープンイノベーションを模索する。ホームページなどを使い社外に広く技術募集を行うことで、ベンチャー企業との業務提携や学術機関との連携など、さまざまな方法を検討して生産性向上に結び付ける。
 5日に、東京都中央区の本社でWGによる提案書の発表会が行われ、WGのメンバーがそれぞれ考案したアイデアを紹介した。発表会には役員のほか、入社15年目以下の若手社員も多く出席。冒頭あいさつした浅野均執行役員は「社内でも情報共有を図ることで、全社的な取り組みに昇華させていきたい」と技術開発の実現に意欲を見せた。

戸田建設/次世代技術開発へオープンイノベーション模索/若手社員でWG設置

《日刊建設工業新聞》

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