福島の中間貯蔵施設初弾本体工事、来年の本格稼働を目指す 画像 福島の中間貯蔵施設初弾本体工事、来年の本格稼働を目指す

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 環境省は15日、福島第1原発事故で飛散した放射性物質の除染作業で出た汚染土などの廃棄物を最終処分するまで保管する中間貯蔵施設(福島県双葉、大熊両町)の初弾の本体工事に着手した。福島の復興の最優先課題となる世界でも前例のない大規模プロジェクト。同日は伊藤忠彦副大臣が現場を訪ね、安全と品質の確保に細心の注意を払いながら作業に取り組むよう工事関係者に訓示した。=2面に関連記事
 同日着工した初弾の本体工事は「16年度土壌貯蔵施設等工事(双葉町)」と「同(大熊町)」の2件。双葉町工区の施工は前田建設・奥村組・鴻池組JV(契約額86億4000万円)、大熊町工区の施工は清水建設・竹中土木・東洋建設JV(88億5060万円)がそれぞれ担当する。工期はいずれも19年3月29日まで。
 伊藤副大臣は、それぞれの工区の現場で工事関係者に訓示。「来年の本格稼働を目指し、施設の整備を安全かつ確実に進めることが重要になる。作業に当たる皆さんの不断の努力が必要だ」と訴えた上で、「ちょっとした不注意が地元の方々からの信頼を失うことにつながる。福島の復興に必要不可欠な事業に関わっているという誇りを持ち、関係者が一丸となって全力で取り組んでいただきたい」と呼び掛けた。
 伊藤副大臣の訓示に立ち会った伊澤史朗双葉町長と渡辺利綱大熊町長はそれぞれ地元工区の工事関係者に対し、用地買収に応じた地権者の思いを十分に踏まえながら作業を進めるよう求めた。
 初弾の本体工事では、両工区とも建設地全体(敷地面積約1600ヘクタール)の一部に当たる7ヘクタール程度を活用し、総容量6万立方メートル規模の土壌貯蔵施設と、処理能力が1時間当たり140トン規模の除染廃棄物の受け入れ・分別施設を建設する。このうち土壌貯蔵施設工事では、まず草木の除去や整地などを行って空間放射線量率を下げ、年明けから本格的な掘削工事に入る。来年の秋から冬にかけて汚染土の貯蔵と可燃廃棄物の焼却を開始する。
 初弾の本体工事で建設する施設で受け入れる除染廃棄物の総量は、両工区でそれぞれ9万トンに上る。
 工事関係者への訓示後に記者会見した伊藤副大臣は、初弾の本体着工を契機に、第2弾以降の工事発注に向けで、必要な用地買収のさらなる加速を目指す方針を表明した。

環境省/中間貯蔵施設初弾本体工に着手/福島・双葉町工区と大熊町工区

《日刊建設工業新聞》

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