ゼネコン上場大手4社、16年4~9月期決算。五輪関連の建設需要で最高益! 画像 ゼネコン上場大手4社、16年4~9月期決算。五輪関連の建設需要で最高益!

制度・ビジネスチャンス

 ◇連結最高益を更新
 上場ゼネコン大手4社の16年4~9月期連結決算が11日、出そろった。東京都心の再開発や2020年東京五輪関連の建設需要で引き続き好調な国内市場を背景に工事採算の改善などが進んだことから、各社とも完成工事総利益(粗利益)が増加。粗利益率は全社が2桁に乗せた。4社とも営業利益、経常利益、純利益が連結中間決算の公表を始めた2000年度以降で最高益を更新した。通期も3社が純利益の大幅増を見込んでいる。
 売上高は、手持ち工事の消化が順調に進んだ大林組と鹿島で増加。大林組は連結中間決算の開示を始めて以来、最高額となった。清水建設は完成工事高の減少に伴い減収、大成建設は手持ちの大型建築工事で着工に至らない案件があったことなどが影響し、前年同期を下回った。
 好調な受注を背景に、現場の生産性向上や労務需給の安定などにより、各社とも粗利益率が上昇。鹿島が前年同期比で7・6ポイント上昇したのをはじめ、大成建設が3・6ポイント、清水建設が3・5ポイント、大林組が2・5ポイントそれぞれ上昇した。
 特に建築工事の粗利益率の上昇が大きく、鹿島が15・0%(前年同期6・7%)、大成建設が13・5%(9・5%)清水建設が12・2%(8・7%)、大林組が11・5%(8・3%)といずれも前年同期の1桁から2桁を達成した。受注時の採算向上に加え、上期に竣工などを迎えた工事や追加設計変更を認められた工事が多かったことが要因となった。
 開発事業などを含む各社の受注高は、土木、建築とも大型工事の受注があり鹿島と大成建設で増加したが、手持ち工事が多く受注量を抑制した大林組と清水建設は減少した。
 海外工事の受注は各社とも為替の影響などで減少。中でも鹿島と大成建設はアルジェリア東西高速道路建設で発注者と和解契約を結んだ影響で大幅に減った。鹿島は上期に大幅に受注を伸ばしたことで通期の受注高予想を1兆3100億円と期初より600億円上方修正したが、大成建設はこの影響で1兆3000億円と200億円下方修正した。
 通期は、前期の反動減が出る大成建設を除く3社が営業、経常、純利益をいずれも伸ばす見通しだ。

ゼネコン上場大手4社/16年4~9月期決算/粗利益率、全社が2桁乗せ

《日刊建設工業新聞》

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