新銘柄は高級路線、16年産米の商戦本格化 画像 新銘柄は高級路線、16年産米の商戦本格化

インバウンド・地域活性

 2016年産米の商戦が本格化し、「青天の霹靂(へきれき)」や「新之助」といった新顔銘柄がスーパーや百貨店でお披露目となった。良食味を売りに、1キロ当たり500円以上の高級路線を打ち出す。米の販売競争を勝ち抜く旗頭として各産地が投入し、市場の開拓を進める。
良食味売り 1キロ500円以上
 デビュー2年目の青森「青天の霹靂」は、出回り量が前年産比3倍の8000トンに増加。産地は「通年販売に乗り出し、ブランドの真価が問われるシーズン」(JA全農あおもり)と位置付け、首都圏でテレビCMを放映するなどPR強化に躍起だ。スーパーでは2キロ当たり1000円(税別)、5キロ2380円ほどで販売し、「昨年に続き順調な売れ行き」と手応えを実感する。

 今年デビューした岩手県の新品種「銀河のしずく」は10月から首都圏や関西圏で販売が始まった。米粒の白度が高く、軽やかな口当たりと甘さが特徴。JA全農いわては「北陸産コシヒカリを意識した」と希望小売価格を精米2キロ当たり1000円に設定。今年産は県内生産量が700トンと限られるため、2キロ袋のみ販売し、年内にほぼ売り切る姿勢だ。

 「新之助」は、トップ産地の新潟が「コシヒカリ」以来、60年ぶりに売り出す高級米。試験販売となる今年産は、300トンを新潟県や三大都市圏で売り込む。小売価格は1キロ600~700円で「魚沼コシヒカリ」並み。県は「本格デビュー年となる17年産に向けて弾みをつけたい」(農林水産部)と意気込む。

 米の販売競争が激しさを増す中、各産地で新品種が続々と誕生している。農水省によると、米袋にその名前を表示して流通させるのに必要な「産地品種銘柄」の届け出数は現在726で、今年32銘柄が加わった。小売店に出回るのは良食味をうたった高級米が中心となる。

 高価格な米は苦戦も予想されるが、「主力産地が手掛ける米で話題性があり、売りやすい」(大手百貨店)など期待も高い。

 今後、市場にどこまで浸透を図れるかが焦点となる。

新銘柄は高級路線 16年産米の商戦本格化

《日本農業新聞》

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