熊谷組、女性技術者の定着率向上へ。ネットワーク作りも支援 画像 熊谷組、女性技術者の定着率向上へ。ネットワーク作りも支援

人材

 熊谷組が、女性技術者の定着率向上に向けた取り組みを活発化させている。少人数のため、他の現場や部署で働く女性技術者とコミュニケーションを図る機会が少ないことを課題とし、9日に東京都新宿区の本社で全国の女性技術者が一堂に会する交流会を開いた。仲間と共に自身のキャリアアップを考えてもらうと同時に、女性技術者同士が相談できるネットワーク作りを支援するのが狙いだ。
 同社は15年12月、女性活躍推進法に基づく行動計画を公表した。20年3月までに、採用者に占める女性割合を20%以上、管理職に占める女性割合を倍以上、作業所配置の技術系女性を20人以上、女性営業職を倍以上にすることを目標に掲げる。
 この目標を達成するには、女性技術者の定着率を向上させることが不可欠とし、普段交流することが難しい女性技術者同士で悩みや本音を語り合ってもらうため、経営企画本部ダイバーシティ推進室が「全社女性技術者交流会」を企画した。
 全国の拠点とグループ会社から女性技術者81人が参加。冒頭、樋口靖社長は「一人一人条件が異なる中で、さまざまな働き方ができる会社にしていかないと企業としての総合力が落ちてくる。『全員参加の経営』のためにも、女性の活躍は大きな要素だ。交流を図ると同時に、女性目線で効率的な職場環境づくりへの意見もしてほしい」と交流会の趣旨を説明した。
 「女性技術者と熊谷組の未来」をテーマに、パネルディスカッションが行われ、出産・子育てを経験した坂元玲子中四国支店建築部設計グループ副部長は、「独身者、既婚者、子どもの有無、介護の要・不要を問わず、個人として働くことのできる仕組みが必要だ」と訴えた。
 海外経験の豊富な国際支店海外技術部の濱慶子さんは「当社が進出しているミャンマーでは、ゼネコンのエンジニアはほとんど女性だ。日本で息苦しく感じている人は、海外に目を向けてみるのも一つの方法」と提案した。
 複数の建築現場で施工管理を担当してきた関西支店建築事業部建築部の山地基世さんは「仕事を続けていく上で結婚や出産などにより働き方を変えないといけないこともある。結婚や出産後も仕事を続けている他支店の人の話が聞けてよかった」と話した。
 パネルディスカッションには、樋口社長のほか、大野雅紀執行役員建築事業本部副本部長兼建築統括部長兼建築部長、岡市光司執行役員土木事業本部副本部長兼土木部長が参加。黒嶋敦子首都圏支店建築事業部購買部担当課長がファシリテーターを務めた。

熊谷組/女性技術者の定着率向上へ取り組み強化/交流会開きネットワーク作り支援

《日刊建設工業新聞》

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