野菜高騰で異常事態発生!「産地に納税」が急増!! 画像 野菜高騰で異常事態発生!「産地に納税」が急増!!

制度・ビジネスチャンス

 天候不順に伴う野菜価格の高騰が意外なところにも影響を与えている。キャベツなどの野菜をふるさと納税の返礼品としている自治体では寄付が急増、前年同時期と比べて倍増したケースもある。ホームセンターでは野菜苗の売り上げが大きく伸び、スーパーでは葉物野菜の代替として豆苗(とうみょう)やスプラウトに人気が集まる。食生活に欠かせない野菜だけに、消費者はあの手この手での生活防衛に懸命だ。

 ふるさと納税の返礼品として10月、キャベツやタマネギ、ハクサイなどの野菜7~10品目をそろえたのは岩手県北上市。出荷数は前年に比べて2.4倍に急増、ジャガイモやネギを入れた9月の返礼品も同1.3倍となった。

 例年でも、確定申告があるため10月以降に寄付は増える傾向にあるが、今年は特に「野菜高騰の時期と寄付が急増する期間が符合しており、間違いなく影響が出ている」(同市農林企画課)とみる。

 佐賀県鹿島市も返礼品として9月からキュウリやブロッコリー、レタス、キャベツなど季節の野菜セットを扱い始めた。10月は7~10種類入った5000円のコースに約600件の申し込みが殺到、11月に入り天候の影響で収穫が間に合わず、寄付の申し出を打ち切った。市は「ここまで急増するとは思ってもみなかった」(企画財政課)と驚く。

 北海道ではジャガイモ、タマネギの返礼品に寄付の申し出が相次ぐ。浦幌町は昨年、ジャガイモ「キタアカリ」「メークイン」「レッドムーン」とタマネギのセット各150箱(1箱10キロ)を送付した。だが、今年は台風でジャガイモに被害が出たため「とうや」「アンデスレッド」に品種変更、タマネギとのセットを各80箱に減らした。「昨年は年明けまで荷が残っていたのに、今年は10月には既に品切れになった」(同町まちづくり政策課)。

 北見市でも、タマネギとジャガイモのセットに他の返礼品より多い200件の申し込みがあった。

 インターネット上でふるさと納税情報を提供する「ふるさとチョイス」によると、10月の検索ランキングでは野菜が16位に入り、前年同期の101位から大躍進。サイトを運営するトラストバンク(東京都渋谷区)は「主婦は生活必需品の価格に敏感。状況に応じて返礼品を選んでいるのではないか」とみる。
苗やスプラウト人気
 高いなら自分で作ろうと、ホームセンターでは野菜苗の売れ行きが好調だ。島忠(さいたま市)では首都圏と関西圏の計50店舗で野菜苗の売り上げがブロッコリーで50倍、キャベツで10倍、ハクサイで7倍になった。江東猿江店(東京都江東区)でもブロッコリーやキャベツ、ハクサイの苗が前年比2割増となり、「急激に伸びている商材」と同店は話す。

 自宅で再生産できるスプラウトも脚光を浴びる。首都圏で約140店舗を展開するスーパーのいなげやは、豆苗の売り上げと取扱店舗がともに例年の6割増となった。目黒八雲店(東京都目黒区)は売り場を広げ、「新芽のチカラ」コーナーを展開。豆苗やブロッコリー、赤キャベツ、オクラなど約10種類のスプラウトを扱う。特に人気なのは豆苗で、「もやしだけでは色合いが足りないと、キャベツやハクサイの代替にしているのではないか」と分析する。(丸草慶人)

野菜高騰・・・生活防衛の秋 返礼品“殺到”自ら生産も 「産地に納税」が急増

《日本農業新聞》

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