神奈川県で「CHO構想実践セミナー」、健康経営の手法を紹介 画像 神奈川県で「CHO構想実践セミナー」、健康経営の手法を紹介

イベント

 企業がその成長を継続するために、従業員の健康管理を重視する“健康経営(※)”という理念が広まりつつある。これを推し進めるために、企業における健康経営の取り組みとして、組織内に健康管理最高責任者(CHO――Chief Health Officer)を設置しようというのが、神奈川県が推進している「CHO構想」だ。

(※NPO法人健康経営研究会の登録商標)

 この、CHO構想を県内企業などに推進すべく、神奈川県では「CHO構想実践セミナー」を県内各所で実施。10月25日には同セミナーが、神奈川県相模原市の相模原市立産業会館多目的ホールで開催され、CHO構想の実践方法やメリットなどが紹介された。

■CHO構想は超高齢社会に向けての第一歩

 冒頭では神奈川県政策局ヘルスケア・ニューフロンティア推進本部室長の市川喜久江氏が、CHO構想に関する基本的な解説を行った。

 市川氏は神奈川県の人口構成予測を示し、高齢者から若年層へと人口が増えるピラミッド型だった1970年に比べ、近年では高齢者の割合が極端に増加していることを指摘。2050年には超高齢社会が到来すると警告する。この超高齢社会に向けた施策として、推進しているのが「CHO構想」だという。

 人間の心身の状態は“健康”と“病気”にはっきり区分できず、その間で常に連続的に変化するとした“未病”という考え方がある。この心身の状態をなるべく健康に近づけるよう、企業と一体になって取り組んでいくのが、CHO構想の基本方針とのことだ。

 神奈川県ではPCやスマホで自身の健康状態を記録・閲覧することができる、健康関連アプリケーション「マイME-BYOカルテ」を運営している。会場ではアプリケーションの案内コーナーが設けられ、健康状態をいわば“見える化”するための案内が行われた。

■必要なのは社員が自然と健康になる仕組み

 学識経験者からは東京大学政策ビジョン研究センター健康経営研究ユニット特任助教の古井祐司氏が登壇。「社員への健康投資が企業の成長につながる CHO構想を活用するコツ」をテーマに講演を行った。

 古井氏は社員の健康状態に左右される経営リスクとして、「従業員の健康状態が悪化すると、医療費が増大するだけではなく、『生産性の低下』が起こる。企業にとってこれが問題だ」と説く。講演ではビルのメンテナンス会社を挙げ、健康に留意する施策を取り入れたことで欠勤が減り、会社の評価が上がったことで売り上げも伸びた事例を紹介した。アメリカでは健康に投資する会社の株価が上がるなど、“健康”が企業価値を判断する材料になっていることも示している。

 また、会社が健康の重要さを説いても、従業員の間にその意識が広がりにくいことにも触れ、「それならば会社側で自然と社員が健康になる仕組みを作ればいい」と話す。その一例として、社内にある自動販売機をお茶と水だけを提供するサーバーに変更する、点呼台やタイムカードの脇に体重計を置くなどの方法を提案した。このうち、体重計の設置については、毎日自分の体重を測定する従業員が増え、メタボの改善につながった例があるという。

《関口賢/HANJO HANJO編集部》

編集部おすすめの記事

特集

イベント アクセスランキング

  1. スマートフォンから始める生産性向上!/店舗ITソリューション展

    スマートフォンから始める生産性向上!/店舗ITソリューション展

  2. ~日本経営品質賞:1~理論と現場からCSに迫った先に見たES

    ~日本経営品質賞:1~理論と現場からCSに迫った先に見たES

  3. 流通関係者向け商談会「スーパーマーケット・トレードショー2016」始まる

    流通関係者向け商談会「スーパーマーケット・トレードショー2016」始まる

  4. 大型トラックのタイヤ交換、ホイール脱着も全自動――小野谷機工

  5. 【新電力EXPO】ガス自由化でもHEMSの動き、電気・ガス・水道対応のスマートメーター

  6. 【運輸・交通EXPO:2】トラックカーナビ、クラウドで月1万円台から!

  7. 佐川急便ドライバーコンテスト――佐川「女子」にも注目

  8. カンボジア、ベトナムへのビジネス展開に役立つセミナー開催 東京商工会議所

  9. 神奈川県で「CHO構想実践セミナー」、健康経営の手法を紹介

  10. 【CHOフォーラム】企業価値向上に向けたCHO構想の実践

アクセスランキングをもっと見る

page top