納豆パワー大全開! その秘密に迫る!! 画像 納豆パワー大全開! その秘密に迫る!!

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 納豆をはじめ大豆製品が体にいいことが大学などの研究機関で、次々と明らかになってきた。抗がんや抗菌作用、妊婦のうつ症状にも効果があることが分かった。パワーの秘密に迫った。

 納豆に含まれる成分に抗がんや抗菌作用があることを発見したのは秋田大学。大豆のたんぱく質が納豆菌に分解されてできた成分で、納豆にしか含まれない「抗菌ペプチド」の一種だ。

 抗菌ペプチドは既に数千種類が見つかっているが、今回発見した抗菌ペプチドは新種という。

 納豆から抽出してがん細胞に添加すると、24時間後に8割が死滅。肺炎双球菌やヘルペスウイルスなどでも試験し、いずれも増殖を抑制する効果があった。健康な細胞への影響は、ほとんどなかった。

 大豆の発酵食品には納豆以外にインドネシアのテンペがあるが、テンペからはこの抗菌ペプチドは見つからなかった。納豆とテンペは、発酵に使う菌が違うため抗菌ペプチドも変わると考えられ、同大学は「抗がん、抗菌作用は、納豆菌が大豆を発酵し、納豆にすることで発生する」と結論付けた。

 見つかった抗菌ペプチドは、普通にスーパーで販売されている納豆に含まれ、1キロの納豆から1グラムほど取れる。

 同大学の伊藤英晃教授は「納豆ががんに効く、健康にいいとはいわれていたが、詳しく研究されていなかった。正体は抗菌ペプチドであることが分かり、健康効果の一つを明らかにできた」と成果を強調。今後はこの抗菌ペプチドを使い、抗菌スプレーや手洗い用品などへの応用を進める。機能性食品やサプリメントの開発も検討している。
妊娠うつリスク減 愛媛大など
 妊娠時期のうつ予防にもつながることが分かった。愛媛大学などの研究チームは妊娠中に納豆をはじめとする大豆製品を多く食べるほど、うつのリスクが減ることを突き止めた。特に目立って効果があったのは納豆だった。大豆製品が妊娠中のうつ予防に効果があるとする研究は世界初。

 大豆に含まれている機能性成分「イソフラボン」は、卵巣などで作られるエストロゲン(女性ホルモン)と似た作用がある。女性は卵巣からのエストロゲンの分泌が変動する出産前後や閉経期にうつ症状になりやすく、大豆のイソフラボンにそれを補う作用があるとみられる。

 研究は1745人の妊婦の食生活などについてデータを解析。納豆や豆腐、煮豆などをよく食べるグループ(1日の摂取量93.6グラム)は、あまり食べないグループ(同21.2グラム)より、うつ症状の割合が4割ほど低かった。ただ、豆乳は摂取量とうつ症状との関連が見られなかった。

 同大大学院医学系研究科の三宅吉博教授は「もっと研究データが蓄積できれば、妊婦のうつ予防に大豆を推奨できる。うつ以外の症状への効果も確かめたい」としている。研究は国立保健医療科学院、東京大学、琉球大学との共同で行った。(石川大輔、古田島知則)

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《日本農業新聞》

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