民間発の新介護資格、その成功の理由は? 画像 民間発の新介護資格、その成功の理由は?

制度・ビジネスチャンス

【記事のポイント】
▼2年で1万3000人の合格者を出した人気資格の骨子は、徹底したリサーチから生まれた
▼ピラミッド式の一極統括な構造は、資格制度においては不適切
▼業界におけるポジションの確立は、資格を活用する場の整備にかかっている


■民間資格の立ち上げが、介護業界に新ビジネスを生む

 介護という分野は今、政策課題としての対策事業も多く、高齢化社会に向けた取り組みとして、社会的意義や市場性が有望視されている。しかし、現実には人手不足、民間ビジネスとの連携不足、他産業への広がりの鈍さなど、現実的な問題も抱えている。誰もがいずれ直面せざるを得ない問題でありながら、ネガティブなイメージを持ち、議論や対峙することを忌諱する風潮さえ存在するようだ。

 そんな介護市場において、14年9月に民間の資格制度「レクリエーション介護士」を開始し、2年ほどで合格者数1万3000人を達成。人気資格のひとつにまで成長させ、さまざまな企業とコラボレーション事業を展開している企業がある。それが、大阪に本社を構えるBCCだ。

 コラボレーションの一例をあげると、通信講座のユーキャンがレクリエーション介護士資格のコースを立ち上げた。このコースは今ではユーキャンで、人気コースにおけるトップ10の常連となるほど定着しているという。一方、文房具のプラスとはレクリエーション介護グッズの通販で協業。NTT西日本とのコラボでは、レクリエーション介護用の動画コンテンツをフレッツ光のユーザーに提供し、さらに施設向けにもテレビにつなぐSTB(セットトップボックス)による配信サービスを展開している。

■徹底した市場調査から資格制度の骨子を決定

 本来、民間の資格制度を立ち上げ、それを定着させるのは簡単なことではない。それを2年という短期間でここまで成功させた要因はなんだろうか? BCC代表取締役社長伊藤一彦氏は、それは「徹底した市場調査です」と話す。

「ニーズの有無はもちろんですが、その中でなにが課題になっているのか、なにが求められているのかを、正確に把握してそれに応えることができました。それがこれまでの評価や実績につながっていると思います」

 介護施設ではケアやリハビリのほかに、レクリエーションの時間が設けられている。高齢者とスタッフがゲームや遊び、ワークショップ的な活動を行うことで、心身のリフレッシュやケアに役立てる取り組みだ。

《中尾真二/HANJO HANJO編集部》

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