熊本城の復旧期間、普段見られない城を新たな観光資源として活用 画像 熊本城の復旧期間、普段見られない城を新たな観光資源として活用

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 熊本市は、熊本地震で被災した熊本城天守閣の復旧事業の設計・施工者を選定する技術提案・交渉方式(設計交渉・施工タイプ)の「熊本城天守閣復旧整備事業」の公募型プロポーザル(WTO対象)で優先交渉権者に大林組を選定した。提案によると震災復興のシンボルとして大天守を19年3月末に復旧し、21年3月末の全体工事完了を目指す。事業費提案額は66億4300万円。11月上旬にも工事契約までの手続きに関する基本協定と基本・実施設計の契約を結ぶ。
 提案書によると震災復興のシンボルとして大天守を19年3月末までに復旧。4月から最上階まで入場できるようにし、同年に日本で開催されるラグビーワールドカップや世界女子ハンドボール選手権で国内外に震災復興をアピールする。小天守は19年4月から完成までを復旧工事の公開期間とし、普段見られない熊本城を新たな観光資源として活用できるようにする。
 安全な天守閣として耐震ブレースや耐震壁による耐震補強工事で耐震性を向上。大天守最上部まで昇降可能なエレベーターを設けバリアフリーに配慮する。歴史や史跡への理解を深め、震災復興について共感・感動できるストーリー性のある展示を目指して展示計画を刷新し、復旧に関する現代の技術や技術者の思いも紹介する。
 施工に当たっては伝統工法を守りつつ最新の技術も導入し、工事計画の立案ではBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の3次元データを活用する。
 工程計画としては本年度でバリアフリー・躯体復旧・外装設計、耐震設計、石垣設計などを終え、内装・展示の実施設計と並行して17年度に工事着手。19年3月末に大天守の工事を完了し、大天守を公開しつつ小天守の工事を進め、20年10月末に小天守の工事を完了する。その後、付帯設備工事などを進め21年3月末に全体の工事を完了するとしている。
 事業費提案額の内訳は設計業務費3億0825万1000円、建設費63億3474万9000円。
 事業場所は中央区本丸。事業内容は熊本城天守閣復旧整備に関する基本設計(展示計画、防災計画などを含む)、実施設計(施工技術検討を含む)、工事(躯体復旧、耐震補強、外装、石垣、展示・内装、関連設備など)。
 対象施設はSRC一部RC、S造地下1階地上6階建て延べ3068平方メートル(うち大天守1759平方メートル、小天守1309平方メートル)。工事請負契約は設計の過程で価格交渉を行った上で締結する。
 プロポーザルには2者が参加を申し込み、同社だけが技術提案書を提出した。

熊本市/熊本城天守閣復旧整備DB(中央区)/大林組に

《日刊建設工業新聞》

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