古河ロックドリルが新型ドリルジャンボを開発。リニア新幹線を視野に、最大出力が25%向上 画像 古河ロックドリルが新型ドリルジャンボを開発。リニア新幹線を視野に、最大出力が25%向上

IT業務効率

 削孔機メーカー世界最大手の古河ロックドリル(東京都中央区、三村清仁社長)は、新型ドリルジャンボ「JTH3200R-VH」シリーズを開発した。高出力の油圧ドリフターを搭載し、従来機比で最大出力を25%向上させたのが特徴。打撃数の向上につながり、穿孔速度も上がるため、山岳トンネル工事の工期短縮を実現する。リニア中央新幹線に加え、延伸計画のある北陸新幹線や北海道新幹線など、大規模な岩盤掘削を要する工事向けとして、ゼネコン各社に積極的にアピールしていく。
 打撃出力25キロワット(電動モーター75キロワット)の「HD250型」高性能油圧ドリフターを装備した。打撃力を維持したまま打撃数を増やす新ピストン作動機構にしたことで、作業効率の改善を実現。さらに、穿孔状況の変化を自動的に検出して制御するデュアルダンパー機構を採用した。エネルギー伝達効率を高めたくさび形ピストン形状にしたことで、岩質の影響を受けずに穿孔性能を発揮する。
 最新の油圧制御システム「FIDS PLUS」の搭載により、作業効率の改善も図った。実際の工事では、超硬質から軟弱までさまざまな岩質が存在する。FIDS PLUSは、岩質の変化に合わせて打撃圧や回転圧、フィード圧をバランス良く制御できるため、余分なエネルギーを使うことがなく、ビットなどの消耗を抑える。
 エンジンには、先進の環境配慮技術である「尿素SCRシステム」を搭載。排ガス中の粒子状物質(PM)、窒素酸化物(NOx)とも1%以下に低減した。
 JTH3200R-VHは、油圧ドリフターを搭載するブームが3本、作業台(ケージ)を搭載するブームが2本の油圧ホイールジャンボ。価格は2億8500万円(税込み)。北陸新幹線(金沢~敦賀間)や北海道新幹線(函館~札幌間)の山岳トンネル工事での導入を想定。リニア中央新幹線など超大断面向けのロングブームを搭載した「JTH3200R-VH PLUS」や、一般道路トンネル向けの「JTH2200R-VH」も同時展開する。
 同社は20日、群馬県高崎市にある吉井工場でJTH3200R-VHの実機を報道関係者に公開し、穿孔作業のデモンストレーションを行った。新型機と従来機で同じ花こう岩を2メートル穿孔し、作業が新型機の方が30%以上速いことなどを説明した。

古河ロックドリル/新型ドリルジャンボ開発/リニア新幹線視野に、最大出力25%向上

《日刊建設工業新聞》

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