【商工会議所の地方活性:2】地域ブランドを生むハブとして 画像 【商工会議所の地方活性:2】地域ブランドを生むハブとして

インバウンド・地域活性

【記事のポイント】
▼“地域単位の商品”開発を行いたい時、商工会議所はハブとして力を発揮する
▼商工会議所同士が連携する流れが。エリアを超えた観光ビジネスが可能に


■地域事業者の中心としての強みを生かした「地域ブランド」の開発

 市や町といった地域内の事業者が集まり発足する商工会議所。事業者と地域の発展を目指し、ビジネス交流、地域振興、国際化支援、観光振興などさまざまな活動を展開している。これらの活動はビジネス支援にもつながっており、資金や人材などが限られる中小企業にとっては頼れる存在だ。

 また、地域ブランドの開発により、地域産業や観光を活性化するのも商工会議所の役割だ。その成功例のひとつとなっているのが、北海道の登別商工会議所にある。11年に登別ブランド推進協議会を発足。地元の産品や製品を登別ブランド推奨品として売り出すとともに、近年取り組んでいるのがご当地グルメの開発だ。15年4月から市内の飲食店などで提供を始めた「登別閻魔やきそば」は、約1年間で累計5万食以上を提供する人気を誇る。

 ご当地グルメの開発に向けて、登別商工会議所では市とともに13年から登別ご当地グルメ創造開発支援事業に着手。キッチンサポート青 代表 青山則靖氏を専門家として招き、試作試食会を繰り返した。完成後は市内にある十数店舗の飲食店での提供をはじめたが、登別商工会議所の呼びかけもあって、今では30店舗を超える広まりを見せているという。

 登別閻魔やきそばの開発で登別商工会議所が果たした役割は、地域の飲食店を中心とした関係者と市などとの事前調整から、会議招集などのスケジューリング、専門家などとのパイプ役、補助金活用といった開発経費などの用立てなど多岐にわたる。この立ち位置について、登別商工会議所 中小企業相談所 経営支援課 主幹で経営指導員の田中将大氏は次のように語る。

「開発は地元の飲食店様や市、観光協会などとの協力のもとで行なわれましたが、その中心を担ったのは登別ブランド推進協議会をはじめ商工会議所です。各所とのパイプを持っている商工会議所ならではの役割だと言えるでしょう」

 また、PR活動では、「のぼりべつ夏祭り」や「さっぽろオータムフェスタ」といったイベントでも提供。各提供店舗を巡るスタンプラリーを企画するなど、飲食店単独ではできない取り組みを率先して行なった。地域をひとつにまとめ、地域単位でしかできない活動を行なうのは、その中心にある商工会議所にしかできない取り組みだと言える。

《加藤宏之/HANJO HANJO編集部》

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