ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』に見る“契約”の価値観 画像 ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』に見る“契約”の価値観

人材

 秋クールの新作ドラマが出揃ったが、一番の注目作は『逃げるは恥だが役に立つ』(以下『逃げ恥』)だろう。本作はTBS系で夜10時から放送されている契約結婚をモチーフとしたドラマだ。

 主人公の森山みくり(新垣結衣)は大学院に進み、臨床心理士の資格を習得。しかし、どこにも就職できずに派遣社員として働いていたが、派遣切りに遭ってしまう。父親の紹介で家事代行の仕事を始めるのだが、そこでIT企業で働く津崎平匡(星野源)の家を訪れる。津崎は潔癖症で他人と関わることを極端に嫌がる性格だったが、丁寧な仕事が認められて働くことになる。しかし、父の定年退職をきっかけに両親が田舎に引っ越すことに。

 みくりは一人暮らしをするか親と同行するか選択を迫られるが無職で収入がないために親について行こうと決める。別れの挨拶を津崎にするみくり。しかし、ふとしたきっかけで、二人は契約結婚をして周囲に内緒で、津崎が雇用主=夫、みくりが従業員=妻という関係で一緒に暮らし始める。

 初回の平均視聴率は10.2%(関東地区)と決して高いものではなかったが、第二話では12.1%(同)へと上昇。ほとんどの連続ドラマの視聴率は第一話が高く、第二話で下がるものだ。逆に言うと、第二話で視聴率が上がる作品は、初回が面白いと評価されたドラマだと言える。今後どうなるかはわからないが、序盤は文句なしのスタートだと言えよう。

 人気のポイントは、何と言っても主演のガッキ-こと新垣結衣と、ミュージシャンとしても高い評価を得ている星野源のコンビだろう。近年のドラマはどうしても男性ファンか女性ファンの人気に特化しがちだが、男優も女優も魅力的で、双方にファンがついてる状況は珍しいのではないかと思う。

 また、ドラマ以上に話題となったのは、エンドロールで星野源の「恋」にのって流れるガッキーたちのダンスシーン。この「恋ダンス」は放送終了後にフルバージョンがYOUTUBEにアップロードされ、一週間で609万再生を果たした。

 脚本を担当したのは今年の春に放送された連続ドラマ『重版出来!』(TBS系)が高く評価された野木亜紀子。『図書館戦争』シリーズや『俺物語!!』といった映画の脚本を手掛ける野木は原作モノの名手だ。近年、漫画や小説を実写映像化すると必ず物議を巻き起こすが、彼女の手掛けた原作モノはどれも評価が高い。

《成馬零一/ドラマ評論家》

編集部おすすめの記事

特集

人材 アクセスランキング

  1. 旅館業の人材不足をどう解決すればいいのか?(第1回 状況編)

    旅館業の人材不足をどう解決すればいいのか?(第1回 状況編)

  2. カリスマ社長の奥様、会ってみたいその魅力!/Vol.1嶋田奈生子さん(東京 島田商店)

    カリスマ社長の奥様、会ってみたいその魅力!/Vol.1嶋田奈生子さん(東京 島田商店)

  3. 新人研修で農業体験! NPO活動から生まれた農業研修プログラム

    新人研修で農業体験! NPO活動から生まれた農業研修プログラム

  4. 建設産業での担い手確保・育成――担い手3法の本格運用元年、国交省

  5. 人事担当者は必見! 来年度の就活学生の傾向は○○重視!?

  6. ~社歌コン 応募社の横顔:16~一社員の願いが歌に-岡山のスポーツクラブ

  7. 建設キャリアアップシステム、誰のためのものなのか?

  8. 広島東洋カープ優勝のカギは中小企業的経営にあり。

  9. 日建連/都内で働き方改革懇談会開く/週休2日行動計画や時間外労働自主規制を説明

  10. 事業承継の2017年問題:3 50代のうちに考えておかないと間に合わない

アクセスランキングをもっと見る

page top