東京23区内の大規模建築計画上昇中!最多はやっぱりあの区!? 画像 東京23区内の大規模建築計画上昇中!最多はやっぱりあの区!?

制度・ビジネスチャンス

 ◇常盤橋地区など5万平米以上が倍増
 16年度上半期(4~9月)に公表された東京23区の大規模建築計画(延べ床面積1万平方メートル以上)は、前年度同期比5件増の49件だった。延べ床面積の合計は286万9335平方メートルと、前年度同期より約118万平方メートルも増加した。全体の規模を大きく押し上げたのは、常盤橋地区(千代田区、中央区)や虎ノ門地区(港区)などで計画されている超大型開発。将来の東京の街並みを一変させるような建設プロジェクトが今後一斉に動きだすことになる。
 「東京都中高層建築物の建築に係る紛争の予防と調整に関する条例」に基づき、16年4月1日~9月30日に都に届け出があった標識設置届を対象に日刊建設工業新聞社が集計した。建築計画が最終的に決定し、近隣への説明や行政手続きに入った段階のプロジェクトが集計対象となり、公共機関による建築計画も含まれる。
 上半期の49件を区別に見ると、最も多かったのが江東区の8件。「(仮称)有明アリーナ」や「東京国際展示場増築工事」といった2020年東京五輪の関連施設を筆頭に、臨海エリアで大規模なオフィスビル、マンション、商業施設、ホテルなどの複合開発が相次ぐ。三井不動産は「(仮称)豊洲二丁目駅前地区第一種市街地再開発事業2-1街区新築工事」、住友不動産は「(仮称)有明北3-1地区(3-1-A街区)計画」「同(3-1-B・C街区)」を始動させる。
 それに続くのが、5件だった品川、新宿、中央、千代田の4区。世田谷、港の2区は4件、大田区は3件、目黒、台東、渋谷の3区は2件、足立、杉並、北、豊島の4区は1件だった。
 延べ床面積別では、1万~2万平方メートルが30件、2万~3万平方メートルが3件、3万~4万平方メートルが3件、4万~5万平方メートルが2件、6万~7万平方メートルが2件、7万~8万平方メートルが1件、9万~10万平方メートルが1件、10万平方メートル以上が7件だった。
 5万平方メートル以下の計画が前年度同期と同じ38件にとどまった一方で、5万平方メートル以上の計画は11件とほぼ倍増した。上半期で最大規模の計画は、三菱地所が東京駅日本橋口前で計画している「大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業新築工事(A棟・B棟・C棟・D棟)」(千代田区、中央区)。高さ約390メートルの超高層ビルを中心に総延べ68万平方メートルのビル群を形成する計画で、17年4月に初弾の本体工事が始まる。
 港区の虎ノ門地区では、森ビルを中心とした地権者らが虎ノ門ヒルズの両隣で、延べ17・3万平方メートル規模の「虎ノ門一丁目地区第一種市街地再開発事業に伴う高層棟建築工事」、延べ12・1万平方メートル規模の「(仮称)愛宕山周辺地区(i地区)新築工事」を計画。いずれも17年2月の本体着工に向けて準備が整った。
 用途別では、分譲マンションなど住宅主体の建築計画が、前年度同期とほぼ同じ件数にとどまった。建設コストの高止まりや用地取得競争の激化の影響が尾を引き、マンション開発の抑制傾向はまだ続いているようだ。それに代わって件数を増やしているのがホテル。サービスアパートメントを含めてホテル用途を主体とする建築計画は5件に上る。インバウンド(訪日外国人旅行者)の増加と並行して今後も積極的な開発が進みそうだ。

東京23区内の大規模建築計画/1万平米超、16年度上期は49件/本社調べ

《日刊建設工業新聞》

編集部おすすめの記事

特集

制度・ビジネスチャンス アクセスランキング

  1. どうなる?環状第2号線/豊洲移転・築地再開発への疑問やまず

    どうなる?環状第2号線/豊洲移転・築地再開発への疑問やまず

  2. 学生服のトンボ、「スマホ預かりバッグ」を販売開始

    学生服のトンボ、「スマホ預かりバッグ」を販売開始

  3. 「2017年版 中小企業白書」と、創業支援策の課題(後編)

    「2017年版 中小企業白書」と、創業支援策の課題(後編)

  4. 新しい「霞が関の顔」、官僚人事でサプライズは?

  5. 立体道路制度緩和へ、商業施設一体の交通ターミナル整備が条件

  6. 「2017年版 中小企業白書」と、創業支援策の課題(前編)

  7. 好景気でも不景気でも、会社は赤字を出してはいけない

  8. ヤマト運輸が全但バスと「客貨混載」を開始、物流効率化と過疎化のバス路線網維持

  9. なぜスーパーホテルは2度も「日本経営品質賞」を受賞できたのか? その秘密を探る

  10. 生鮮品宅配に異業種続々! 外食チェーン、家電量販が参入

アクセスランキングをもっと見る

page top