広島東洋カープ優勝のカギは中小企業的経営にあり。 画像 広島東洋カープ優勝のカギは中小企業的経営にあり。

人材

 広島東洋カープはなぜ優勝できたのか? 実に25年ぶりの優勝ということもあって、その要因についてはファンのみならず、さまざまな人の意見が行きかっている。その中でも面白いのが”中小企業としてのカープ”という視点だ。12球団の中でも唯一親会社を持たない市民球団。その家族的な経営手法は、ある意味では中小企業的といえるだろう。

 では広島東洋カープを成功した中小企業と見たとき、そのどこに企業経営のヒントがあるのだろう。40数年に渡ってのカープファンで、立命館大学で経営学についての教鞭をとる黒木正樹さんに寄稿いただいた。

■3年~5年後に大きく伸びて、企業に貢献できる人材を見極める

 25年振りの優勝、2位以下を大きく引き離してのリーグ制覇。この言葉だけを捉えると、今年の広島東洋カープ(以降、広島カープ)は地力をつけて強かったと思い浮かぶ人が多い半面、何故25年間も優勝から遠ざかるような球団運営をしてきたのか? と改めて指摘される方々も居られると考えます。

 プロ野球ファンの間での共通認識は、資金力に乏しい地方球団(魅力に乏しい企業)を運営する一番大きな負の影響は、「選手のFA権制度の導入(96年)」、「逆指名制度」・「自由獲得枠制度」(93年に導入)が二大要因でした。そして、最大の転機が06年度の「逆指名制度」・「自由獲得枠制度」の廃止です(例:「なぜカープは24年も優勝できなかったのか」永瀬郷太郎/東洋経済オンライン/2016年9月11日など)。

 その様な状況の中で本稿は、「人材を見極めることが出来る人(スカウト)の配置」により、他球団に先駆けて良い人材を見つけ育てた球団(企業)としての方針の中に、中小企業の人材獲得と育成戦略につながる点を少しばかり論じさせて頂きます。

■ドラフト戦略に見る人材の見つけ方、育て方

 表は16年9月10日に優勝を決めた試合における、広島カープの先発メンバーの入団年と当時のドラフト順位を示した一覧表です。レギュラー選手ほぼ全員がドラフト2位以下の指名選手であり、98年ドラフト指名の新井選手に至っては、6位指名でした。07年の高校生ドラフト第1位で入団した安部選手は、大学・社会人ドラフト指名選手を含めると、実質ドラフト3位指名の選手と評価する専門家もいます。

《黒木正樹》

編集部おすすめの記事

特集

人材 アクセスランキング

  1. 人手不足の解決法:1 外国人留学生をスタッフに/Zoff

    人手不足の解決法:1 外国人留学生をスタッフに/Zoff

  2. 国交省が4月から社保未加入の2次以下下請も排除、指導の猶予期間設定

    国交省が4月から社保未加入の2次以下下請も排除、指導の猶予期間設定

  3. 建設関連各社が内定式、ゼネコン大手は計画数確保

    建設関連各社が内定式、ゼネコン大手は計画数確保

  4. 人事担当者は必見! 来年度の就活学生の傾向は○○重視!?

  5. ~社内コミュニケーションの秘訣~すべてはカンナがけから始まった/アキュラホーム

  6. 技術職採用試験、受験者確保へ新たな取り組み 北海道

  7. ~HANJO女子~お客さまの目線で何がどう良いのか/TOTO 姚瑶さん

  8. 若築建設が女性社員対象の社内現場見学会、女性の活躍を後押し!

  9. 新人研修で農業体験! NPO活動から生まれた農業研修プログラム

  10. 「中小企業の《経営論》」第9回:二代目、三代目経営者だからこそできること

アクセスランキングをもっと見る

page top