成田空港、周辺自治体が第3滑走路新設に理解 画像 成田空港、周辺自治体が第3滑走路新設に理解

インバウンド・地域活性

 成田空港の周辺9市町と国土交通省、千葉県、成田国際空港会社で構成する「成田空港に関する四者協議会」は成田空港の機能強化について、既存のB滑走路を北側に延伸し、その南側に第3滑走路(C滑走路)を整備する方針を固めた。20年度半ばまでの完成を目指す。滑走路の拡充と夜間飛行制限の緩和を組み合わせ、2030~40年ごろに年間発着容量を現在の30万回から50万回まで引き上げる考え。旅客の受け皿となるターミナルビルの新増設も検討する。
 整備方針は27日の第4回の会合で、成田空港会社がこれまでの調査・検討の結果として提示した。方針によると、B滑走路(延長2500メートル)を東関東自動車道をまたいで1000メートル北側に延伸し、その南側にC滑走路を新設する。延長はいずれも3500メートル。視界不良などで航空機の着陸を再度やり直す「進入復行」のルートが重複しないよう両滑走路の間隔を3325メートルにするほか、エプロンなど諸施設の配置から滑走路の中心線を東西に420メートル離す。
 成田空港会社はこれまで、滑走路拡充の事業費を1000億~1200億円としていたが、現在精査中という。この事業費には今後検討するターミナルビル整備などの費用は含まれていない。
 同社は発着容量50万回の実現に向け、空港の敷地を現在の1400ヘクタールから2400ヘクタールに拡大したい考え。拡大分の内訳は、C滑走路周辺の900ヘクタールとB滑走路北側に隣接する50ヘクタール、A滑走路北東側に隣接する50ヘクタールの3カ所。1000ヘクタールのうち300ヘクタールは騒音対策用地などとして取得済み。地域住民の理解を得ながら、今後残りの700ヘクタール(住戸数200戸程度)の取得に取り組む。
 拡大した敷地は滑走路の拡充のほか、エプロンの増設(大型機換算148スポット→250スポット)や貨物取扱施設の機能強化、旅客ターミナルの建設などに活用する方針。旅客ターミナルは公表済みの第1旅客ターミナルと第2旅客ターミナルビルの接続構想以外のプロジェクトとして、四つ目のターミナルビルの新増設を検討する。
 成田空港会社の夏目誠社長は会合後の記者会見で、滑走路の整備方針や必要な敷地について「示した案を地域の皆さまに説明するに当たり、千葉県や9市町の理解が得られたことは、機能強化を具体化する上で大変大きな一歩だ」と強調した。
 9市町の首長からは、騒音・環境対策や地域振興策などの具体的な方針を早期に示すよう要望が出された。
 四者協議会は会合の席で、機能強化の進め方を示した「成田空港の機能強化の検討を進めるに当たっての確認書」を交わした。今後はこの確認書を踏まえ、地域住民の理解と協力が得られるよう最大限の努力をしながら、協議を進めていく。

成田空港四者協議会/機能拡張整備方針固める/周辺自治体、第3滑走路新設に理解

《日刊建設工業新聞》

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