広島市の児童相談所・こども療育センター、『個』に向き合える施設づくり 画像 広島市の児童相談所・こども療育センター、『個』に向き合える施設づくり

インバウンド・地域活性

 広島市は、「広島市児童相談所及びこども療育センター等改築工事に伴う基本・実施設計業務」の委託先を決める公募型プロポーザルで、「一人ひとりに寄り添い、家族、地域とともに『個』に向き合える施設づくり」を提案した東畑建築事務所・中電技術コンサルタントJVを最優秀者に選定した。今後、協議を進め近く委託契約を結ぶ。業務予算額は2億4000万円程度を想定している。次点は佐藤総合計画・村田相互設計JV。
 プロポーザルには、東畑建築事務所JV、佐藤総合計画JVのほか、石本建築事務所・大旗連合設計JV、環境デザイン・NSP設計JV、共同建築設計事務所・さくら建築設計JV、SUPPOSE DESIGN OFFICE・仲子盛進綜合環境デザインJVが参加。1次審査で上位5者を選定し技術提案を求め、9日にヒアリングなど2次審査を行った。
 市は、障害児療育などの取り組みの充実強化を目的に、狭あい化、老朽化した「児童相談所」(延べ1256平方メートル)と「こども療育センター」(延べ8422平方メートル)を、東区光町2の15の現在地(敷地9682平方メートル)で既存施設を活用しながら全面改築する。今回委託する業務は、その基本設計と実施設計業務一式。履行期間は18年3月26日まで。
 最優秀案は▽利用者を広く受け止める「外のコリドール」と各機能を明快につなぐ「内のコリドール」により、異なる目的の利用者にも分かりやすい施設構成▽駐車場と建物が接する部分に車寄せとしても機能する半屋外空間「外のコリドール」を配置し、「顔」の見える分かりやすさと、各部門へのエントランスの独立性を両立した計画となっており、各機能をつなぐ屋内動線の軸「内のコリドール」により利用者に分かりやすく迷わない明快な構成を提案▽プライバシーに配慮した児童相談所への専用動線、通園時に安全かつ速やかに療育室へ児童を誘導するための通園バス専用動線、2階園庭からの避難動線の確保といった利用者に配慮した動線計画になっていることに加え、全駐車場を地上に配置することで工期短縮、コスト縮減も見込める-などの点が高く評価された。
 今年3月に策定した整備基本計画によると、新たな施設はRC造地下1階地上5階建て延べ1万8800平方メートル(地下駐車場3400平方メートル除く)の規模を想定。児童相談所、青少年総合相談センターなどが入る北棟(5階建て)、多目的ホールや山彦園、育成園などを収容する中央棟(3階建て)、愛育園が入る南棟(4階建て)の3棟で構成する。仮移転施設や既存建物解体、設計費等を含めた概算事業費は117億円と試算している。
 現在地での整備は3期に分けて実施。17~18年度に旧広島農政事務所等跡地(南区南蟹屋2の1)に仮移転施設(軽量S造2階建て延べ1900平方メートル)を整備した上で、現在の児童発達支援センター育成園・山彦園を移転させ山彦園を解体。18年度(第1工期)に跡地に南棟を建設、愛育園を南棟に移転して現愛育園を解体。19年度(第2工期)に愛育園跡地に北棟を建設。現在の本館、児童相談所一時保護所、児童発達支援センター二葉園を解体。20年度(第3工期)に中央棟に着工、22年度の中央棟運用開始を目指す。

広島市/児童相談所・こども療育センター改築設計/東畑建築事務所JVに

《日刊建設工業新聞》

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