JIAと建コン協の両会長が対談。テーマは”美しい国づくり” 画像 JIAと建コン協の両会長が対談。テーマは”美しい国づくり”

インバウンド・地域活性

 日本建築家協会(JIA)の六鹿正治会長と建設コンサルタンツ協会(建コン協)の長谷川伸一会長が15日、「『美しい国づくり』をみんなの力で」をテーマにした定期対談を東京・神宮前のJIA建築家クラブで開いた。会長対談は今回で3回目。両会長は、日本らしい景観・まちづくりのための土木と建築の協働のあり方について意見を交わした。
 六鹿会長は土木の役割について「高度経済成長時代の1964年の東京五輪で整備された首都高速道路をはじめとする土木構造物が東京の都市景観に与えた影響はすごかった」と指摘。成熟都市となった東京で迎える2020年東京五輪は「64年当時のようなインフラによる大きな景観の変化はないだろうが、都市が抱える課題を解決する上で、土木と建築がコラボレーションすることでより良い景観を形成するチャンスとなる可能性がある」と強調した。
 土木と建築の融合による開発形態の具体例として虎ノ門ヒルズと都道環状2号線を同時に整備した立体道路制度を挙げ、こうした規制や制度の改革を進めれば「建築と土木の境目がシームレスとなり、ブレークスルーする」と持論を展開した。
 長谷川会長も「土木技術は研究開発で生まれるものと、制約の中で生まれるものがある。公共のためにできた空間、公共の空間の利用は公共しか駄目という考え方は変えないといけない」と同調した。
 これからの時代の土木と建築の設計、デザインについても言及した。長谷川会長は「橋梁やダムなどの土木構造物を造る場合、機能を重視した上で、周辺の景観とマッチする構造美を模索する。建築的発想のデザイン(意匠)も求められる面もあるが、構造美からデザインにいくにはコストもかかる」と指摘。六鹿会長は「土木はシステマチックでスケールも巨大だが、ランドスケープの視点から捉えると、土木と建築の両方で景観がつくられているのも事実だ。土木のデザインを景観デザインとして捉えて建築とともに議論すると生産的な話になる」と述べた。

JIA、建コン協両会長が対談/美しい国づくりをテーマに/建築と土木の協働不可欠

《日刊建設工業新聞》

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