インド高速鉄道建設、JR東グループ中心に事業参画へ! 画像 インド高速鉄道建設、JR東グループ中心に事業参画へ!

海外進出

 ◇JR東グループ中心に事業参画へ
 日本の新幹線システムが採用されるインドのムンバイ~アーメダバード間(総延長505キロ)の高速鉄道建設事業が本格始動する。円借款案件の同事業の実施に当たり、国際協力機構(JICA)は土木構造物や鉄道システムの設計、入札図書案の作成、現地の関係機関による入札手続きの支援などを行う詳細設計調査業務の契約予定者として、JR東日本グループの日本コンサルタンツを選定。同社以外の企業からの参加意思の確認を経て最終的な委託先を決め、年内にも業務に取り掛かる。
 昨年12月の日印首脳共同声明で新幹線方式の導入が決まったムンバイ~アーメダバード間の高速鉄道建設事業は、これまでに行われた日印共同の調査結果によると、営業最高時速320キロで走り、両都市間を2時間7分で結ぶ計画だ。
 総延長505キロのうち64%の322キロが盛り土区間、28%の144キロが高架区間、6%の30キロがトンネル区間、2%の11キロが橋梁区間。駅数は12カ所。総事業費は約1・8兆円を見込む。18年ごろの着工、23年ごろの完成を目指している。
 JICAが契約手続きを進める詳細設計調査の履行期間は12月~20年2月を予定。業務内容は、▽設計準備作業(サイト状況確認、運賃設定と需要予測レビュー、一般構造配置図の作成、運行・運転計画の策定、配線計画の策定、設計諸元の策定、建設・維持管理基準の策定、トンネル・構造物・橋梁桁〈特殊橋梁、長大橋梁〉の各形式の選定、工事契約パッケージ・形態の決定、標準設計・詳細設計範囲の確定)▽設計作業(土木構造物の標準・詳細設計の作成、設計照査)▽事業計画(施工計画、施工スケジュール)の策定▽入札図書案(事前資格審査書類、契約条件書、仕様書、数量計算書)の作成▽入札支援▽その他業務(環境管理・モニタリング計画の改定支援、用地取得・住民移転実施ガイドラインと移転後モニタリング計画の作成、建設作業員保護〈HIV予防含む〉の計画骨子作成)-など。
 契約予定者の日本コンサルタンツについては、高速鉄道分野での土木、軌道、輸送計画、車両、運行管理システムなどに関する高度な知識・技術と経験を持ち、これまで携わったインド高速鉄道関連の調査業務を通じて事業の現状と課題を熟知していることなどを評価した。同社以外で参加希望の企業を16日まで公募し、応募要件を満たす企業が選出された場合、同社を含めた指名企画競争を実施する。
 ムンバイ~アーメダバード間の高速鉄道建設事業の各種コンサルタント業務の受注に向け、日本コンサルタンツは6月、社内にインド高速鉄道推進本部を設置。親会社のJR東日本はインド高速鉄道プロジェクトの担当役員を拡充するなど、グループ全体で事業参画に向けた取り組みを強化している。

インド高速鉄道建設/JICA、16年内に詳細設計着手/新幹線方式採用

《日刊建設工業新聞》

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