岩手県岩泉町の台風被害、震災経験活かし迅速な復旧へ 画像 岩手県岩泉町の台風被害、震災経験活かし迅速な復旧へ

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 東北地方整備局災害対策本部(本部長・川瀧弘之東北整備局長)は、台風10号の豪雨で発生した岩手県宮古市、岩泉町などの土砂災害を受け、現地で進められていた復興道路、復興支援道路整備を一時休止し、各施工業者に工事現場付近で損壊した国道などの応急復旧と道路啓開作業を要請した。=1面参照
 現地に派遣したリエゾン(災害対策現地情報連絡員)、テックフォース(緊急災害対策派遣隊)からの情報を基に、復旧資機材の搬入を指揮している。テックフォースは被害調査のほか、地元で掌握しきれない孤立集落の探索と緊急支援物資の運搬も行っている。
 川瀧本部長は「8月31日から9月3日にかけて、達増拓也岩手県知事、伊達勝身岩泉町長から直接、支援要請を受けた。盛岡市と岩泉町を結ぶ国道455号、盛岡市と宮古市を結ぶ国道106号は岩手県管理の道路だが、復興道路や復興支援道路の整備を直轄事業で行っている地区。直ちに道路啓開と応急復旧指示を出した」という。
 本紙調べによると、国道455号の土砂災害現場は岩泉町乙茂地区などで青木あすなろ建設と村本建設が道路啓開作業に当たり、応急復旧には同2社と大成建設・錢高組・東日本コンクリートJV、鹿島、戸田建設・大豊建設JVが盛り土作業を担当する。
 一方、国道106号でも宮古市花原市、蟇目、夏屋地区などの道路損壊に対して大成建設、松尾建設、戸田建設・岩田地崎建設JV、大豊建設・佐田建設JV、安藤ハザマが啓開を行い、応急復旧にはこれらの施工業者に加えて前田建設も参加する。
 このほか岩泉町と宮古市、遠野市を結ぶ国道340号では地元企業の高橋重機、昭栄建設が啓開作業に入った(いずれも5日時点)。
 「各ゼネコンをはじめ、岩手県建設業協会と地元企業が迅速に協力体制をとってくれた。東北整備局も最大限の支援を進め、一日も早い復旧を目指す」(川瀧本部長)
 今回の災害派遣では、東北整備局から延べ120人のリエゾン、関東、北陸、中部、近畿、東北各地方整備局から延べ630人のテックフォースが現地入りしている。
 重機類31台、災害対策車6台、調査用UAV(無人航空機)を投入し、整備局内の災害対策本部と専用ポータルサイトを通して被害状況や復旧作業をリアルタイムで公開するなど、東日本大震災時と比べ支援体制も大幅に強化された。
 (写真提供=東北地方整備局)

台風被害/岩手県岩泉町で道路啓開進む/東北整備局、震災経験活かし迅速な復旧へ

《日刊建設工業新聞》

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