~動画PRの成功術:2~月30台もピアノが売れる動画とは? 画像 ~動画PRの成功術:2~月30台もピアノが売れる動画とは?

IT業務効率

【記事のポイント】
▼商品のありのままを動画で見せて信頼を獲得する
▼大量の動画をアップすることがSEO対策に繋がる


■PR動画のみの集客で成功した「ぴあの屋ドットコム」

 フランス語にしか聞こえない方言。温泉でシンクロナイズドスイミングをする。刃物がないと床屋は歯で髪を食いちぎる――。これらは、地域をPRする動画として、表現手法や意外性が話題となったものだ。中小企業も自社製品のPR動画、企業紹介動画をホームページやYouTubeで公開するところが増えている。

 テレビCMを利用しなくとも、インターネットが利用できる現在、動画は中小企業にとっても有効な販促・PRツールのひとつになっている。では、実際に効果的なPR動画とはどういうものだろうか。

 「ぴあの屋ドットコム」は、中古ピアノを扱うネットショップ。安いものでも30万円。高価なものなら100万円以上、数百万円もする中古ピアノを、通信販売だけで月販20台から30台をコンスタントに売っている会社だ。その秘訣は中古ピアノを紹介する動画にある。代表取締役 石山雅雄氏にどんな手法でPR動画を作っているのか話を聞いた。

■中古ピアノについたキズは隠さず公開する

 ぴあの屋ドットコムは現在、年商1億4千万を売り上げているという。従業員のほとんどは調律師・職人であって、営業活動はもっぱら石山社長が一人で行っている。中古ピアノの販売チャネルもネット通販のみで店舗も持たないし、代理店契約などもない。同社の事業ドライバーは動画PRといってよい。

 しかし、ただ動画を上げるだけならさまざまな店舗や企業が行っている。どのような動画づくりすればいいのか。どのような公開の仕方がよいのだろうか。石山社長の話から、中小企業ならではの制作・公開ポイントが見えてくる。

 石山社長が作る動画は、悪くいえば素人が撮影した動画だ。実際、ハンディカメラを手持ちで撮影しており、特殊な機器を使ったり、高度な編集などは行っていない。そして、商品の状態はいいところも悪いところも確実に収録する。クレームなどこないように、確認できるキズや汚れはすべて動画に収める。中古でネットの動画だけしか商品を確認する術がないため、ヘタに編集が凝っていたり、作り込んでいると、視聴者は「宣伝用に良い点だけを見せている」と感じ、かえって信用しない。「CMを作るな。売ろうと思って作ってもだめ」とは石山社長の言葉だ。社長の顔が見え、キズの状態も確認できることで、顧客は中古品でも安心して購入の決断ができるというわけだ。

 動画の演出や作り込みはあまり重要視していないが、テクニカルな面で注意していることはあるという。ひとつは、声はなるべく高めのトーンで、テンションも少し高めがよいという。そして、印象を残すため動画の出だしのフレーズは、「はいみなさんこんにちは、ぴあの屋ドットコムの石山です」に決めているそうだ。

《中尾真二/HANJO HANJO編集部》

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