【外食ビジネスウィーク:1】集客・人手対策の最新事情 画像 【外食ビジネスウィーク:1】集客・人手対策の最新事情

IT業務効率

【記事のポイント】
▼リピーター確保の手段は「アプリ」「タブレット」「FAX」など多様化・差別化
▼若者の早期離職を防ぐ方法は「ほめる」マネージメント。対応ITソリューションも登場
▼求人では“日払い”が重要なキーワード


 国内の消費が低迷する中、その例にもれずに外食産業が伸び悩んでいる。競争も激しさを増しているが、それと並んで問題なのが蔓延している人手不足だ。集客にしても、求人にしても、既存の手法ではかつてのような成果が発揮できないケースも多い。

 日本最大の外食専門展示会「外食ビジネスウィーク2016」でも、これらの対策になるような展示が複数のブースで行われていた。その最新事情から各飲食店の問題を解決する糸口を探りたい。

■リピーターを囲い込む飲食O2O最新事情

 O2O戦略の一環として注目されているスマホ集客だが、その中でも新顔として会場に姿を見せていたのが、16年5月にサービスインした「マイコレ」だ。

 仕組みとしては来店した客がアプリをダウンロードすることで、ポイントを付与したり、キャンペーン情報をプッシュ通知するというもの。ここまでは従来の類似アプリと変わらないが、ベースが顧客管理システムなこともあって、収集できるマーケティング情報がきめ細かい。同社のPOSシステムと連携することで、来店回数や注文内容などでターゲットを絞ったプッシュ通知ができる。GPSと連動して、店の半径数キロにいるユーザーだけに通知を送ることも可能だ。

 一方、ポイント付与に特化したサービスでは、「dodo point」が昨年に引き続いて出展していた。このサービスのユニークなところは、ポイント付与の際に、客側にはスマホなどの機器が一切不要なこと。店頭のタブレット端末に電話番号を入力することでポイントがたまる仕組みなので、ユーザー目線で考えると、アプリのダウンロードが不要な分だけ利用のハードルが低い。

 導入事例を見ると中小規模の店舗が多いが、これは機能をシンプルに絞ることで、店舗側の負荷を抑えていることにあると思われる。こちらも顧客管理機能を備えており、キャンペーン情報などのプッシュ通知が可能だ。

 両者はいずれもリピート率を向上させる取り組みとなる。では、新規開拓の集客ツールはと会場を探してみたところ、ちょっと面白い取り組みが注目されていた。クーポンや出店情報を最寄りの会社にFAX送信する「満席FAX」。「今どきFAX広告?」とも思ったが、サービスを提供するプロフィット・ラボラトリー 飲食店集客支援事業部 熊谷美鈴氏によると、むしろそこが差別化のポイントになっているという。

「最近ではネット媒体があふれているので、出稿しても埋もれてしまいます。FAXなら人の目に止まりますし、周りの同僚に話しかけるネタにもなるわけです」

 FAX送信する企業については同社のデータベースが利用でき、指定店舗の半径数キロといったターゲティングも行える。不特定多数に無作為なPRを行うのではなく、プッシュ通知であるという性質も、むしろ今の時流にはマッチしているかもしれない。

《丸田鉄平/HANJO HANJO編集部》

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