■ニュース深堀り!■中国人向け電子マネーの囲い込み力! 画像 ■ニュース深堀り!■中国人向け電子マネーの囲い込み力!

インバウンド・地域活性

 スマホ連動の電子マネー決済に対応したところ、訪日中国人観光客が殺到した――ITベンチャーのユニヴァ・ペイキャストが16月6月に発表したのは、東京・御徒町の老舗ディスカウントストア「多慶屋」での出来事。前年12月に「Alipay店頭決済」を先行導入すると、この月の免税手続件数の約半数を同決済が占めた。

 中国人観光客の決済としては銀聯カードが有名だが、最近ではスマホアプリを使って決済できる電子マネーを利用するケースも増えている。「Alipay店頭決済」のその1つで、4億人以上の会員を持つ中国最大級の電子決済サービス「Alipay(アリペイ)」が提供。一方、ユーザー数が4億人を超える中国のメッセンジャーサービス「WeChat」は、16年6月に日本国内での戦略を発表。モバイル決済サービス「WeChat Pay(ウィーチャットペイ)」(旧:WeChat Payment)で、日本の電子マネー市場に本格的に参入する。

 高額商品の購入や大量の“爆買い”では現金は不便。そんな中国人がお財布代わりに使う「銀聯(ぎんれん)カード」に対応することで、これまで国内の量販店や小売店、飲食店は中国からの訪日観光客の囲い込みを図ってきた。しかし、先の「Alipay店頭決済」の利用増のように、昨年からこの流れに異変が起きつつある。

 電子マネーか、それとも銀聯カードか、あるいはその両方に対応すべきか。多様化する中国人観光客向けの決済手段について、カードや決済関連のポータルサイト「payment navi」と「PAYMENT WORLD」を運営する、TIプランニング 代表取締役の池谷貴さんに話を伺った。

■定番の銀聯カードに加え、2つの電子マネーが台頭

――現時点で中国からの訪日観光客に利用されている決済手段をお教えください。

池谷 やはり一番は銀聯カードです。02年に初めて中国国内で発行され、発行枚数は12年に35億枚、15年には50億枚を超えています。クレジットカードとデビットカードがあるのですが、その多くはデビットカードになります。

 中国人にとって銀聯カードは最も身近な決済手段ですので、訪日観光客が最も多く使っているのも銀聯カードです。銀聯カードが日本に進出したのは09年ですが、日本国内の銀聯カード加盟店数は14年末で40万店以上だといわれ、今ではその数も増えているでしょう。

《加藤宏之/HANJO HANJO編集部》

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