超大玉サクランボで高級ブランド化を目指せ! 画像 超大玉サクランボで高級ブランド化を目指せ!

インバウンド・地域活性

 青森県と山形県が超大玉サクランボのブランド化に力を入れ始めた。青森県が大玉系オウトウ新品種「ジュノハート」を育成、一足早く消費地にPRを始めた。4L(31ミリ以上)の果実で、高級ブランド化を狙う。一方、主産地の山形県は昨年度から、「さくらんぼ世界一プロジェクト事業」をスタートした。4L60%以上の世界に類を見ない超大玉品種の育成を目指している。


「佐藤錦」より甘く 青森県
 青森県の「ジュノハート」は1998年に、同県産業技術センターりんご研究所県南果樹部が、食味が良い「紅秀峰」に大玉の「サミット」を交配し、育成した。2013年に品種登録され15年秋、県内限定で苗が販売された。

 果実は3L(28ミリ以上)が55%、4Lが16%取れる大玉系。果実を横から見るとハート形をしている。熟期は中晩生。果皮は濃赤色。糖度は約20で「佐藤錦」を上回る。酸含量は約0.5%と少なく、「甘味を好む最近の消費者ニーズに合っている」(同部)。

 苗販売に合わせ、栽培法を検討する研究会を今年1月に設立した。3L主体の品種だが、樹齢とともに3L以上の比率が増していることから、栽培技術を開発し、4Lの割合を高めてアピールする考えだ。今年は試験圃場(ほじょう)などの果実から、4Lをパック詰めし関東、関西の百貨店や量販店にサンプル提供した。ブランド化推進協議会を設立し、サクランボをリンゴに次ぐブランドに育てる。
4Lに育て輸出 山形県
 山形県は、4L60%以上を目標に、超大玉品種による世界ブランドの確立を目指している。当面は生産技術の開発で大玉生産を狙い、既存品種の「紅秀峰」で3Lを50%以上に高める。さらに品種面では、育成中の大玉有望系統「山園C12号」を使い、4Lで50%を目指す。最終的には安定して4L以上を生産できる新品種を目標に、育種を始めた。

 4Lのサクランボを輸出し、世界ブランドの確立を狙う。「日本のサクランボはおいしくても、輸出すると大きさで米国産に見劣りした」と同県。3Lと4L中心の米国品種をしのぐ大玉の開発を目指す。

[研究+1] サクランボ 超大玉時代 高級ブランド化狙う産地

《日本農業新聞》

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