ミニトマト糖度の次のトレンド、赤色色素量を数秒で測定 画像 ミニトマト糖度の次のトレンド、赤色色素量を数秒で測定

IT業務効率

 明治大学は3日、神奈川県川崎市で、ミニトマトでリコペンと糖度を、非破壊で同時に測定するシステムを披露した。クボタ(大阪市)との共同開発で、1果を数秒で測定する。リコペンは、体の老化を予防する効果が期待できることから、消費者の注目が高い成分。含量を簡単に調べられるようになれば、リコペンを売りにした販売戦略が取れるようになる。

差別化の武器
 リコペンは、トマトに多く含まれる赤色色素。抗酸化作用を持ち、体の老化予防や美肌効果が期待できるとされる。近年の消費者の健康志向を受け、リコペン含量の高さをPRした青果やジュースが登場している。大玉や中玉のトマトでは非破壊でリコペン含量を測定できる技術はあったが、果実の小さなミニトマトでは応用が難しかった。

 同社が販売する糖度計「フルーツセレクター」に、新たなデータを組み込んで開発した。糖度計に、ミニトマトをへた部分を上にして置き、測定部分に光が入らないように箱をかぶせる。スイッチを押すと、果実の下から光を照射する。果実から跳ね返ってきた光を分析することで、リコペンの量と糖度を調べる。

 色や形を問わず、一果を数秒で測定できる。うまく活用すれば、農家が、リコペン含量の高い品種や栽培法を見極められるようになる。

 既に「フルーツセレクター」を持っていれば、データを組み込むだけでシステムが使える。同大学の元木悟准教授は「ミニトマトは甘いのが当たり前になり、糖度では差別化が難しくなっている。リコペンの含量が分かれば、新たな販売促進に使える」とする。

 今後は測定データをさらに集め、システムの精度を高めていく。今年度中の完成を目指す。

 システムは、この日同大学が開いた、ミニトマトやアスパラガスなどの栽培セミナーで紹介した。約300人が参加し、システムの利用体験の他、圃場(ほじょう)視察や試食を通し、栽培や経営について学んだ。

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ミニトマト リコペン含量 数秒で測定 非破壊 糖度と同時 明大とクボタが共同開発

《日本農業新聞》

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