多関節ロボット、成功のポイントは? 画像 多関節ロボット、成功のポイントは?

IT業務効率

 富士機械製造は2017年1月にも多関節ロボット市場に参入する。電子部品実装機で培ったノウハウをもとに、「ティーチングフリー」を実現した小型の5軸多関節ロボット「スマートウィング」を投入する。これを機にロボット事業を加速させ、成長の原動力にする考えだ。

 スマートウィングは先端部の幅を60ミリメートルと細くし、複数台を配置しても使用するスペースを抑えられる。狭い空間での同時作業を得意とし、2台で加工物を保持しながら、別の1台で加工したりもできる。自社の電子部品実装機製品を組み立てる工程で、ボルトの配膳作業に用いるなどして、製品化を準備している。価格は未定だが、「他社と同等にしたい」(須原信介取締役専務執行役員)としている。

 ロボットの動きを定めるティーチングには、ロボットを実際に使いながらプログラムを組む従来の方法ではなく、電子部品を基板に装着する順番や座標をCADデータから決める電子部品実装機の考えを取り入れた。アームの先に積むカメラで自らの位置をはかり、CADデータで定めた座標とのずれを補正する技術で、ティーチングの作業なしでのプログラム作成を可能にする。

 軌跡まで細かく指定するにはティーチングが必要だが、その場合も実機を使わずコンピューターで動きをシミュレーションするシステムを用意した。スマートウィングの作業場所の四隅にカメラを設置し、作業所の仮装空間をコンピューター上に作りスマートウィングの動きを再現する。

 同社は売上高を18年3月期に1000億円(16年3月期866億円)に増やす目標を掲げており、実現に向けて伸びしろの多いロボット事業に注力している。15年12月には介護用ロボット分野に参入。今後、多関節ロボット分野にも手を広げて、ロボット事業を軌道に乗せる。

富士機械製造が多関節ロボットに参入。ティーチングとデザインにこだわる

《ニュースイッチ by 日刊工業新聞》

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