猛暑で注目ビアガーデン、多彩なメニューで差別化図る  画像 猛暑で注目ビアガーデン、多彩なメニューで差別化図る 

インバウンド・地域活性

 猛暑予想のこの夏、ビアガーデンが注目されている。中でも他店との差別化を図ろうと、目を付けたのが農産物などの“脇役”だ。創業半世紀を超え、初めてビアガーデンを展開する老舗百貨店は、マルシェを意識した店づくりで、客を呼び込む。民間会社の調査によると、メニューの充実に人気店舗が呼応。幅広い種類の農産物がメニュー強化に一役買っている。
地場産野菜や抹茶ビール人気 健康志向にも対応
 創業58周年を迎える、横浜高島屋(横浜市)は今年初めて、ビアガーデンを展開する。売りはビールのお供となる地場産の野菜だ。

 トマトやキュウリ、カボチャなど10種類を常時そろえる。全ての野菜に生産者の名前や顔写真が添えられる。顔の見える野菜が、涼を求める客に大人気だ。一押しはキュウリ。辛みのあるもろみマヨネーズが、ビールの苦みにぴったり合う。

 同市から訪れた藤田雅之さん(22)は「野菜が新鮮で、居酒屋よりも圧倒的においしい」と話す。

 入場時に野菜を交換するために専用のチケットが用意される。入場料は大人が3900円、小・中学生が2900円。客は気に入った野菜を手にする。専用のホームページ(HP)も作成し、PRを強化。平日は午後7時をピークにサラリーマンや60歳以上の夫婦が多いが、週末になると家族連れや若者の姿が目立つ。「後発なのでいろいろな野菜をそろえて、年齢・性別に関係なく楽しめるようにした」と同社は話す。

 宿泊施設やレストランを運営する龍名館(東京都千代田区)は茶を使ったビールやピザをビアガーデンで提供する。「抹茶ビール」や「ほうじ茶黒ビール」など9種類のビールが2時間飲み放題で3800円。食べ物は抹茶をバジルに見立てたピザやポテトサラダなど19種類を用意する。

 売れ筋は緑色の見た目が人気の「抹茶ビール」と「抹茶ポテトサラダ」。「お客がほぼ間違いなく頼んでいく2品」という。健康志向の女性客が多く、1日に50~100人が訪れる。

 広報担当は「緑色のビールは視覚的にもインパクトがあるので人気だ」と分析する。

 栄養素の高いミドリムシ「ユーグレナ」を生産・販売するユーグレナ(東京都港区)は、東急百貨店吉祥寺店(武蔵野市)でビアガーデンを展開。人気なのは「ユーグレナ」とビール、リキュール「ブルーキュラソー」を組み合わせた緑色の「ユーグレナビア」(700円)。他にもソーセージ(1200円)やシーザーサラダ(900円)、タコライス(1000円)など13種類の食べ物と7種類の飲み物に、ユーグレナを使う。

 キリン(東京都中野区)の調査では、「行ってみたいと思うビアガーデン」は「お酒に合うフードメニューが充実している」が70.3%でトップ。「ビアガーデンで食べたいメニュー」は「ご当地料理や食材を使った料理」が前年を上回る41.8%だった。同社は「会社員だけでなく、プライベートでわいわい楽しみたい人が増えているため、食事や酒の種類が豊富な店舗を求める傾向にある」と分析する。

差別化図る 多彩なメニュー続々 猛暑で注目ビアガーデン

《日本農業新聞》

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