国交省「技能者キャリアパス見える化検討会」が始動 画像 国交省「技能者キャリアパス見える化検討会」が始動

制度・ビジネスチャンス

 国土交通省は25日、技能労働者のキャリアパスモデルの構築や多能工の育成などを一体的に検討する有識者会議「キャリアパスモデル見える化検討会」の初会合を東京都内で開いた。技能者から技術者・経営者や一人親方などへとキャリアを積んだ好事例を収集・整理し、キャリアパスの見える化について検討。高齢者の活躍モデルや、多能工の研修・育成手法などの見える化に向けて議論する。業界団体の意見聴取を踏まえ、年度内にも成果をまとめる。
 検討会は多能工育成に取り組む専門工事業者や建設業の経営コンサルタントなど5人で構成。座長には蟹澤宏剛芝浦工大教授が就任した。事務局は建設業振興基金と国交省土地・建設産業局建設市場整備課が担当する。
 初会合では、技能労働者のキャリアパスモデルとマルチクラフター(多能工)モデルの課題と検討の方向性を整理した。とび・鉄筋・型枠などの技能者を対象に、技能者・技術者・経営者間や技能者・一人親方間などへのシームレスなキャリアパスの見える化に向け、好事例の収集・整理を進める。併せて必要な技術・知識・経験・資格を時系列で整理する。高齢の技能者を指導者として位置付け、活躍してもらう高齢者のシームレスなキャリアパスの構築についても議論する。
 マルチクラフターモデルについては、内装仕上工事と内装下地工事の両方の技能を併せ持つ内装仕上工のモデル化を検討する。研修・育成手法や技能評価・処遇・キャリアパスの見える化を図る。マルチクラフターが有効な工事の特性について事例収集などを進めながら議論。他産業で多能な技能を持つ人材の育成なども参考にする。
 冒頭あいさつした蟹澤座長は「技能者として入職し、技術者や経営者、発注者になったり、行政で現場の知識を生かしたりといろんなキャリアパスがある。将来どのような夢があるのか、努力すればどうステップアップできるかをきちんと整理し、業界として提示する必要がある」と検討会の意義を説いた。
 今回の検討会は、中央建設業審議会(中建審、国土交通相の諮問機関)と社会資本整備審議会(社整審、同)合同の基本問題小委員会が6月発表の中間取りまとめで示した建設産業の中長期的な技能労働者の確保・育成策を検討するために組織。建設産業担い手確保・育成コンソーシアム(事務局・建設業振興基金)の下に置かれた。

国交省/技能者キャリアパス見える化検討会が始動/内装で多能工モデル化も

《日刊建設工業新聞》

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