脱炭素モデルタウン構築へ、エネルギー分野での実証を開始 画像 脱炭素モデルタウン構築へ、エネルギー分野での実証を開始

IT業務効率

 竹中工務店は、最大級の脱炭素の実現を目指す街づくりモデル「竹中脱炭素モデルタウン」の構築に向け、エネルギー分野での実証を開始する。複数棟にある複数の異種エネルギーデバイスを統合制御するバーチャルパワープラント(VPP)の構築や高効率エネルギーシステムの導入、街区全体での二酸化炭素(CO2)排出量の削減の実現を目指す取り組み。初弾として、同社本店ビルがある東京・新砂地区の3棟を対象としたVPPの構築に今月着手し、今秋の実証開始を目指す。
 竹中脱炭素モデルタウンは、省エネルギー・蓄エネルギー・創エネルギーシステム最適に組み合わせて複数棟・異種エネルギーデバイスを1棟の建物のように統合制御。それぞれのデバイスを高効率に活用して建物の消費エネルギーを最小限に抑えるエネルギー分野の取り組みと、最新緑化システムや雨水活用技術など環境に優しい技術を合わせて最大限の脱炭素を目指す。
 今回の実証は、このうちエネルギー分野の取り組みで、7月から同社東京本店ビルと東陽町インテスビル、TAK新砂ビルの3棟を対象としたVPP構築に取り組む。
 VPPでのエネルギーデバイスの統合制御には、同社が開発したエネルギーマネジメントシステム「I.SEM」を採用する。
 蓄電池や太陽光や風力発電などの各種電源のほか、蓄熱や地中熱などの熱源も統合し、クラウド上に構築した各種システムを利用して建物の負荷予測から最適な熱源や空調機器などの運転を計画し、計画通りの電力需要の達成を図る。
 VPPの構築には、約1億円投じ、蓄電池の増設や複数棟をつなぐクラウドソフトの開発などを進め、秋に実証実験を開始する。
 実証実験に当たっては、電力の逼迫(ひっぱく)時にI.SEMに対し需要制御を要請するアグリゲーターとして東京電力エナジーパートナー、クラウド構築とソフト開発の協力者としてNTTコミュニケーションズがそれぞれ参加する。
 今後は、TAK新砂ビルへの業務用燃料電池の導入や、燃料電池運用時の排熱を同社関連以外の周辺建物と共同利用する熱融通ネットワークの形成、遠隔地の建物に対象を拡大したVPPの構築を20年度までに進める。遠隔地建物とのVPPについては、同社横浜支店ビルを対象に18年の構築を目指している。

竹中工務店/エネマネシステム活用し脱炭素モデルタウン構築へ/本店ビル一帯で実証

《日刊建設工業新聞》

編集部おすすめの記事

特集

IT業務効率 アクセスランキング

  1. IoTを活用したプロジェクト募集! 優秀な案件には資金等を支援

    IoTを活用したプロジェクト募集! 優秀な案件には資金等を支援

  2. 菅公学生服の社団法人、「教育ソリューション事業」を目指す

    菅公学生服の社団法人、「教育ソリューション事業」を目指す

  3. ~ポストものづくり時代:1~伝統工芸を現在とシンクロさせる

    ~ポストものづくり時代:1~伝統工芸を現在とシンクロさせる

  4. ソニー、教育機関向け「STEM教育パッケージサービス」の提供開始

  5. 大林組がSCIMを初導入、パナソニックらのスマートシティー計画に

  6. 国交省がICT土工を浚渫工にも拡大。i-Con委報告書案、平準化など3施策重点

  7. 「大量積載化」「自律化」進む、ドローンの産業活用最前線!

  8. スーパー精肉売り場、小型モニターのメニュー提案で売上増!

  9. ドローンのモーターは中国製ばかり、ツカサ電工が防水・防塵で勝負

  10. 西松建設が大深度での非開削地中拡幅工法を開発

アクセスランキングをもっと見る

page top