【VRと中小企業:3】不動産の成約率を変えたVRプレゼン力 画像 【VRと中小企業:3】不動産の成約率を変えたVRプレゼン力

IT業務効率

【記事のポイント】
▼安価なサービスの登場で、導入の垣根が下がる
▼現地を見ないままでの成約達成など、手間とコストが大きく削減
▼大手と対抗できるプレゼンの武器として使える


■VRによる主体的体験が購買意欲を加速させる

 16年はいわゆる「VR(バーチャル・リアリティ)元年」と言われている。15年からさまざまなVRデバイスが登場しているが、今年10月には“大本命”の呼び声が高い「PlayStation VR」が発売を予定。これに合わせて数々のゲームコンテンツも市場に投入される。デバイスの拡充、コンテンツの充実を両輪として、今後VRがより注目を集めるのは間違いない。

 このような状況下で、いち早くパノラマVRアプリや関連サービスの開発、販売を進めてきたのが、石川県金沢市に本社をおく全景だ。6月にはウェブブラウザだけで本格的なVRプレイヤーが作成できるサービス「ZENKEI 360」を発売。これは、リコーの全天球カメラ『THETA』を使い、不動産物件の内見をVRで見せるシステムで、中小企業でも導入可能な比較的安価なプランも用意されている。

 全景の荒井芳仁社長によると、「ZENKEI 360」は月額5000円(別途初期費用あり)からという価格帯に加え、誰でも手軽に操作できることが大きな特徴だという。

「内見をバーチャルで見せるためには、従来は非常に高価なシステムが必要でした。しかし、『ZENKEI 360』ではパノラマVRコンテンツの作成から公開までを、非常に安価に提供できます。撮影した画像はWebブラウザへのアップロード時に自動でパノラマ変換されるため、高度なウェブ技術のない人でも操作はかんたんです」

 同社のホームページでは、実際に「ZENKEI 360」を使った、金沢市内にある住居の“内見”が公開されている。レンガ調の外装、木目調をふんだんに活かした内装、さらには2階まで、パノラマ映像の中を自由に歩き回れる。その上で、よりリアリティを増すための仕掛けとなっているのが、住居内を移動するために併載された見取り図だ。

《関口賢/HANJO HANJO編集部》

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