コルビュジエの国立西洋美術館を、建設の視点でとらえると? 画像 コルビュジエの国立西洋美術館を、建設の視点でとらえると?

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 10日からトルコ・イスタンブールで開かれている国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会で、国立西洋美術館本館(東京・上野公園)を含む近代建築の巨匠ル・コルビュジエが設計を手掛けた国内外の17施設が、世界文化遺産に登録されることが決まった。1959年に竣工した国立西洋美術館本館は日本にある唯一のコルビュジエ建築。実施設計・監理をコルビュジエの下で学んだ前川國男、坂倉準三、吉阪隆正が手掛け、構造設計を横山建築構造設計事務所と当時の文部省管理局教育施設部工営課がそれぞれ担当。清水建設が施工した。
 登録が決まったコルビュジエ建築17施設は、国立西洋美術館本館のほか、フランスの10施設、スイスの2施設、ドイツ、ベルギー、アルゼンチン、インドの1施設。これら7カ国が「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-」と題して共同推薦していた。
 国立西洋美術館本館はRC造地下1階地上3階建て延べ4181m2の規模。98年に日本初の免震レトロフィット工事が行われ、新築に続いて清水建設が施工を担当。オリジナルデザインを変更することなく免震化され、地震時の来訪者の安全確保と美術館としての機能維持、収蔵品の損傷防止を図った。
 世界遺産登録について清水建設の井上和幸社長は「59年の新築、98年の免震改修を手掛けた当社にとってこの上ない喜びであり名誉。今後も全社一丸となって技術の研さんに励み、子どもたちに誇れる仕事を後世に遺(のこ)していきたい」とのコメントを出した。
 これで日本の世界遺産は、文化遺産と自然遺産を合わせて20件となる。

国立西洋美術館/世界遺産登録が正式決定/日本唯一のコルビュジエ建築

《日刊建設工業新聞》

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