トルコで軍のクーデター未遂、どうなる日本企業のビジネス計画 画像 トルコで軍のクーデター未遂、どうなる日本企業のビジネス計画

海外進出

 トヨタ自動車は2016年末にトルコで新型小型スポーツ多目的車(SUV)の生産を始める。これに伴いトルコの工場に3億5000万ユーロ(約450億円)を投じ、年産能力を現状比13万台増の28万台に増強する。欧州市場を中心に輸出する。小型SUVは世界的に人気が高まっている。

 生産するのは小型SUVコンセプト「C―HR」の市販モデル。設計改革「TNGA」適用車で新型ハイブリッド車(HV)「プリウス」の車台を使う。HVを設定し、HV用エンジンは英国の工場で生産する。

 トルコ北西部にあるトヨタ・モーター・マニュファクチャリング・ターキー(TMMT)は現在、小型車「カローラ」とミニバン「ヴァーソ」を生産。生産したうち約80%を輸出しており、新型小型SUVが加わると90%に拡大するとしている。新規雇用1000人を予定する。
(2016年2月17日)

パナソニック、太陽光パネル販売スタート
 パナソニックは太陽光パネルでトルコに進出する。配線器具子会社を通じて現地販売を始めた。アジアではメガソーラーではなく、住宅やビルの屋根に設置する用途に照準を合わせる。マレーシアの工場から供給する計画だ。
(2016年3月9日)

三菱電機、エアコン新工場建設へ
 三菱電機はトルコにルームエアコンの新工場を建設する。投資額は約70億円。年産能力50万台で、2018年1月に稼働させる計画。トルコのほか、欧州各国に出荷する。また開発拠点としての役割も持たせ、20年度までに約400人の人員体制を敷く。

 トルコのルームエアコン市場は今後も拡大する見通し。三菱電機は現地生産に乗り出すことで供給力を確保するとともに、リードタイムを縮め需要変動への対応力を高める。三菱電機はトルコに100%子会社として「三菱電機エア・コンディショニング・システムズ・マニュファクチャリング・トルコ」(イスタンブール県)を4月4日付で設立した。

 工場はマニサ県に設置し、延べ床面積は約4万平方メートル。トルコ工場には生産開始後に開発機能を付加し、現地ニーズに合った製品を開発できるようにする。トルコのルームエアコン市場は年約100万台で、今後も拡大が見込まれる。また周辺のバルカン諸国での需要も伸びる見通しで、三菱電機は新工場の建設を決めた。
(2016年4月14日)

東洋鋼鈑、年内に冷延鋼板など生産
 東洋鋼鈑はトルコに近く完成する生産拠点で、2016年内に冷延鋼板と塗装鋼板の製造を始める。また、16年度内に溶融亜鉛メッキ鋼板とスズメッキ鋼板も製造する。同国内のほか中東や欧州の製缶会社にも売り込む。国内の年間50万トンを大幅に上回る同80万トンを生産する予定で、21年をめどに海外売上高450億円を見込む。

 トルコのトスヤルホールディングと合弁で、オスマニエ県オスマニエ工業団地に表面処理鋼板工場を建設している。年産能力は当初予定の73万トンから80万トンに引き上げた。投資額は約400億円。18年には稼働率8割で売上高350億円を、21年にフル稼働とする。
(2016年5月11日)

三菱重工、トルコで原発建設へ仏電力会社と協業
 三菱重工業は、フランス電力会社(EDF)と原子力発電事業で協業する覚書に調印した。三菱重工と仏原子力設備大手アレバグループが共同開発している新型加圧水型軽水炉(PWR)事業にEDFが参画する。

 三菱重工とアレバは2007年に、折半出資の合弁会社「アトメア」を設立。最新鋭の110万キロワット級PWR「アトメア1」の開発を進めている。現段階でEDFの参画形態は検討中だが、アトメアへの出資やプラント開発の技術協力などが想定される。

 アトメア1をめぐってはトルコ・黒海沿岸のシノップで4基の建設が計画されているプロジェクトについて、事業化調査(FS)を実施中。総額2兆円規模の案件となり、世界戦略炉に位置づけるアトメア1展開の足がかりとして期待される。
(2016年6月30日)

IHIが施工した世界4位の吊り橋が開通
 IHIがトルコで建設を進めていたイズミット湾横断橋(トルコ名=オスマン・ガーズィー橋)が6月30日に開通した。IHIグループが手がけた海外橋梁として最長、世界4位の吊(つ)り橋となる。最大都市イスタンブールとイズミル市を結ぶ高速道路プロジェクトの一部。開通後の通行時間は、自動車やフェリーによる現行の1時間から6分に短縮され、地域活性化や経済発展への貢献に期待がかかる。
(2016年7月4日) 

DIC、食品パッケージ向け溶剤系インク生産
 DICは米子会社サンケミカル(ニュージャージー州)のトルコ新工場が稼働した。食品パッケージ向け溶剤系インクを生産する。既存のチイリ工場は溶剤系インクを新工場に移し、今後は水系インクの生産に特化する。投資額は約3000万ドル(約30億円)で、敷地面積は5万平方メートル。

 食品の安全性や外観デザインの向上につながるパッケージは、トルコ国内をはじめ中東や欧州でも需要が拡大している。DICは新工場を中東・欧州のマザープラント(集中生産拠点)と位置付け、需要増に応える。
(2016年7月6日)

JFEなど、ガス輸送パイプラインで鋼材受注
 JFEスチールはギリシャの鋼管メーカーと伊藤忠丸紅鉄鋼(東京都中央区)と共同で、欧州のガス輸送パイプラインプロジェクトから鋼材を受注した。熱延鋼板、厚鋼板、およびUOE鋼管の合計7万8000トンで、年内に出荷を終える。受注額は非公表。熱延鋼板と厚鋼板はギリシャのコリント・パイプワークス・パイプ・インダストリー(アテネ)の工場で鋼管に加工し、出荷する。

 カスピ海の天然ガス田から採掘されたガスをアゼルバイジャンからトルコ、ギリシャなどを経由してイタリアまで輸送する。このうち、トルコ・ギリシャ国境からアルバニアを経由してイタリアまで約878キロメートルの「トランス・アドリアティック・パイプライン」案件で受注した。
(2016年7月11日)

東芝、原発4基の受注期待
 東芝は2030年度までに45基以上の受注目標を掲げた。エネルギー部門を統括するダニー・ロデリック氏は「米国と中国の受注済みの案件に加え、インドで6基、英国で3基受注できる見込み。さらに米国で2基、トルコで4基追加できそうだ。中長期的に期待できるのは中国。このほかメキシコや東欧にも注目している」と話した。
(2016年7月12日)

※カッコ内は日刊工業新聞の掲載日

トルコで軍がクーデターか。どうなる日本企業のビジネス計画

《ニュースイッチ by 日刊工業新聞》

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