NIPPOがホイールローダー自動停止システム開発、ステレオカメラで障害物に対応 画像 NIPPOがホイールローダー自動停止システム開発、ステレオカメラで障害物に対応

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 NIPPOは、アスファルト合材工場で使用するホイールローダーの自動停止システム「WSS-WL(Worker Safety system for Wheel Loader)」を開発し、青森県弘前市の自社アスファルト合材工場に導入した。タイヤローラーに導入していた自動停止システムのブレーキを改良。パワーシリンダーでフットブレーキを引っ張る機構にしたことで車体への衝撃を軽減させた。ステレオカメラでの人物検知も可能になったため、障害物との衝突対策としての効果が期待される。
 同社は、タイヤローラーでの重大事故の撲滅を目的に、RFID(電波個体識別)方式による自動停止システム「WSS-TR(Tire Roller)」を開発した。車体後方に搭載した磁界発生装置によって、ローラーの後進時にだけ後方に球体の磁界を発生させ、その範囲内にICタグを持った作業者が進入すると、ICタグから発信された電波を検知。自動停止装置が作動してローラーのエンジンが即時に切られ、ブレーキが働く。
 WSS-WLでは、対象がバケットへの載荷作業を行うホイールローダーであるため、ブレーキによる車体の反動やオペレーターへの衝撃の大きさを考慮し、ブレーキを改良。急激にブレーキが働く油圧ブレーキに代えて、パワーシリンダーでフットブレーキを引っ張る機構にしたこれによって、人がブレーキを踏んだ感覚に近いスムーズな停止を実現した。
 人物の検知方法では、ステレオカメラによる画像検知を追加し、RFID方式との選択を可能にした。RFID方式はICタグを持った作業員だけを識別するが、ステレオカメラ方式は画像による検出のため、人物のほか、障害物の検知も可能で、ダンプトラックなどとの接触防止効果も見込める。
 今後は自社の合材工場で稼働する2~3立方メートルクラスのホイールローダーに導入する方針で、本年度は10カ所程度への導入を計画している。
 WSS-TRについては、国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)への登録申請中で、申請後には一般への販売も開始する方針だ。
 インターネットの動画投稿サイト・ユーチューブでWSS-WL(https://youtu.be/e81aa0xqqJk)とWSS-TR(https://youtu.be/Qq1FVGVQDOY)の動画を公開している。

NIPPO/ホイールローダー自動停止システム開発/ステレオカメラで障害物対応

《日刊建設工業新聞》

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