利根沼田テクノアカデミー、職人育成塾から1期生! 画像 利根沼田テクノアカデミー、職人育成塾から1期生!

人材

 ◇「人材投資成長産業」を具体化
 廃校を活用した全国初の職人育成塾「利根沼田テクノアカデミー」(群馬県沼田市、桑原敏彦校長)で、4月に入校した1期生24人の修了式が6月30日に行われた。インドネシアとベトナムからの技能実習生を含む訓練生は7割が初心者の状態だったが、「板金」「瓦」の2コースの訓練で技能を習得した。地域や業界団体が支える育成塾の取り組みは、国土交通省が提唱する「人材投資成長産業」を象徴するものとして全国展開が期待され、他の地域でも同様の動きが出始めている。
 利根沼田テクノアカデミーは、旧利根村立南郷小学校の施設を活用。人材確保・育成に加え、地域活性化、遊休公共施設活用・過疎対策も視野に入れた取り組みで、沼田市は「職人を育てるまち」づくりの一環として、運営母体で同名の一般社団法人に施設を無償貸与する形で支援。全国建設業協同組合連合会(全建協連)や群馬県建設業協会(ともに青柳剛会長)も後押しする。
 中央建設業審議会(中建審、国交相の諮問機関)と社会資本整備審議会(社整審、同)合同の基本問題小委員会がこのほど行った中間取りまとめで国交省は、これからの建設産業を「人材投資成長産業」とし、地域開放型の職人育成塾などの設立も支援する方針を打ち出した。地方創生の切り口を含め、国の各種施策が活用できるようコーディネーター役を果たしていく。
 同省の木原亜紀生官房審議官は、全国に先駆けた利根沼田テクノアカデミーの取り組みに対し、「建設業の担い手確保・育成のけん引役として発展してほしい」と期待を表明。横山公一沼田市長は「修了式が終わりではなく第一歩。1期生としての誇りを2期生、3期生につないでほしい」とエールを送った。桑原校長は「せっかく建設業に入った若者がすぐに辞めてしまう状況を改善したいとこのアカデミーをつくった」とその狙いをあらためて語った。
 3カ月の訓練では、実践に即した訓練設備で技能を習得。あいさつ訓練や桑原校長が考案した「現場心得三十箇条」で一人前の職人になる心構えも身に付けた。
 職人育成に向けたこうした取り組みは、群馬以外でも出始めている。
 香川県では高松市内の内装工事9職種10社が昨年11月、一般社団法人の職人育成塾(岡村真史代表理事)を設立。旧塩江小学校の跡地施設を利用した内装系職人の育成が10月に始まる。厚生労働省から建設業振興基金が受託した建設労働者緊急育成支援事業を利用し、未就業者を対象に6カ月間の訓練を実施する。

利根沼田テクノアカデミー(群馬県沼田市)/職人育成塾から1期生巣立つ

《日刊建設工業新聞》

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