成田空港会社がC滑走路新設、B滑走路延伸計画 画像 成田空港会社がC滑走路新設、B滑走路延伸計画

制度・ビジネスチャンス

 成田国際空港会社は、成田空港の機能強化に向けた計画段階環境配慮書をまとめ、13日に縦覧を開始した。第3滑走路(C滑走路)を新設し、既存のB滑走路(延長2500メートル)を1000メートル延伸する計画。これまで優位性が高いとされてきたC滑走路をB滑走路の南東側に配置する南東側案のほか、東南東側に配置する案を対象に事業費や周辺環境への影響などを調査・比較した。同社が空港施設の整備に当たり環境配慮書を作成したのは初めて。
 成田空港の機能強化については、同社と空港周辺9市町村、国土交通省、千葉県(事務局)で構成する「成田空港に関する四者協議会」の場で議論されてきた。同協議会は15年11月の会合で、B滑走路を北側に延伸し、その南東側にC滑走路(延長3500メートル、滑走路間隔300メートル以上)を整備する「南東側案」をたたき台にして計画の具体化に向けた調査を実施することを確認している。
 今回の配慮書では、周辺への影響が大きいC滑走路の新設について集中的に調査・比較するため、B滑走路の延伸方向は不問とした。国民からの意見が広く寄せられるよう、南東側案だけでなく、それと同等の機能強化の効果(発着回数1時間当たり98回、発着容量年間50万回)が得られるとされる東南東側案(C滑走路の延長2700メートル、滑走路間隔760メートル以上)も調査対象に追加した。
 いずれの案も事業費は約1000億~1200億円程度を見込む。必要な用地は南東側案の場合110~150ヘクタール(家屋少ない)、東南東側案は160ヘクタール(家屋多数)という。
 環境配慮書によると、騒音については、東南側案では主に南北方向に、東南東側案では主に東方向に増加領域があるが、いずれもその領域に集落が存在するため大差はないとした。南東側案は、水質、温室効果ガスなど項目で、東南東側案は動・植物、生態系、廃棄物などの項目で、他方よりも影響が小さくなる可能性が高いという結果になった。
 四者協議会の次回以降の会合で、整備する滑走路の位置や敷地範囲を絞り込むほか、騒音の影響範囲や対策について話し合う予定。成田空港会社は議論の進展に合わせ、配慮書の後段となる方法書、準備書、評価書の作成を順次進める方針だ。

成田空港会社/C滑走路新設・B滑走路延伸計画/計画段階環境配慮書を作成

《日刊建設工業新聞》

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