野菜、サンドイッチ、すし、肉料理……これってケーキなの!? 画像 野菜、サンドイッチ、すし、肉料理……これってケーキなの!?

制度・ビジネスチャンス

 野菜やサンドイッチ、すしなどをケーキにして、楽しむ動きが広がっている。背景にあるのは、ホームパーティーなど、大勢で集まって食事を楽しむ“パーティーピープル(パリピ)”と呼ばれる人の増加だ。写真映えする見た目と予想外の食味とのギャップが、インターネット交流サイト(SNS)で話題になることも。飲食店などは、店のPRにつながると、変わり種の商品を相次いで投入する。
「お待たせいたしました」。店員が運んできたのは一見、ただのチーズケーキ。だが、口に入れると、驚きが広がる。焦げたしょうゆの香ばしい香りと、シャキシャキした歯応え――。

東京都調布市などで7店舗を展開するレストラン「カムラッド」が6月から季節限定で販売する、焼きトウモロコシが主役の総菜ケーキ(432円)だ。他にも、きんぴらゴボウやきのこのバルサミコソテーなど、ケーキとは合いそうもない料理がケーキに化ける。

「味のインパクトが楽しさにつながる」とオーナーシェフの林卓さん(38)。通常のケーキと比べて3割ほどカロリーが低いことも人気を後押しする。カフェ形式の店舗は、休日の女子会を楽しむ女性客で埋まる。注文客の多くがカメラを構え、感動、驚きをSNSにアップする。

 同店のケーキは、カットでの販売が基本だが、誕生日用などにホールで注文する客も増えているという。「パーティーは普通じゃないケーキで驚かせたい。そういった意外性や楽しみを、総菜ケーキに期待しているのでは」と林さんはみる。

 サンドイッチも、ケーキ風が登場する。日本サンドイッチ協会(東京都港区)が提唱する「ケーキイッチ」では、直径18センチほどの円形や、24センチ×12センチの長方形など、大きく作ったサンドイッチを切り分けずに、クリームチーズで飾り付ける。元来は北欧由来のもてなし料理で、ハムやスモークサーモン、小エビなど使った甘くないものが主流。同協会は「手間は掛かるが、見た目の華やかさと、切り分けた時の驚きはもてなし料理にぴったり」と、作り手と食べ手が共に楽しめると説明する。

 2015年11月から「ケーキイッチ」の料理教室を7回開いた。都内や名古屋市、神戸市などで、受講者は計100人を超える。

・誕生日祝い 花でも

 調味料メーカー大手のミツカン(愛知県半田市)は6月から、「七夕でのケーキすし」としてオクラやキュウリ、ニンジンなどを星形にして飾り付けるケーキ風のちらしずしをホームページで紹介。「家族や友人とのパーティーで作ると盛り上がる」と、新たな行事食として定着を期待する。

 「肉食ブーム」の流れから、肉料理をケーキに見立てる店もある。パンとサーカス(東京都新宿区)は、ケーキ型で焼いたミートローフを、クリームに見立てたマッシュドポテトやエディブルフラワー、季節の野菜で飾った「肉ケーキ」を提供。昨年から、同店で誕生日などのパーティーを開いた客にサービスしている。1カ月に15個ほどの注文が入り、「他にはないケーキが大切な日を盛り上げる」と、パリピの集客につながっている。

 生花店の日比谷花壇(東京都港区)は昨年から、市販のケーキを食べられない1歳児の誕生日向けに、ケーキをあしらった直径20センチほどの生花のアレンジを販売する。「根強い人気がある」という。

・もてなし最適

 華やかなデコレーションへの注目は、女子会をはじめとした身近なイベントを、何でもパーティーにしようとする人が増えていることが背景にある。日本ホームパーティー協会(東京都渋谷区)の調べでは、10~40代の4割が、1カ月に1回以上はホームパーティーに参加。1週間に1回は参加するというパーティー好きも2割に上る。「そこで主役になるのが、カラフルで、おしゃれな、写真映えする料理」と同協会の高橋ひでつう代表はトレンドを説明。「ケーキの飾り付けは、場が盛り上がり、取り分けやすく、もてなし料理のアクセントにぴったり」と指摘する。(岩本雪子、丸草慶人)

野菜、サンドイッチ、すし、肉料理・・・ ケーキに 予想外の食味 SNSで話題

《日本農業新聞「e農net」》

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