スマホで施工管理、排砂管の沈設ライン「見える化」とは? 画像 スマホで施工管理、排砂管の沈設ライン「見える化」とは?

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 みらい建設工業は、ポンプ浚渫工事向けに新しい施工管理システムを開発した。浚渫船で吸い込んだ土砂を通す排砂管を沈設する時に使う。衛星利用測位システム(GPS)で位置情報を発信するスマートフォンを排砂管の数カ所に設置。作業指揮者のノートパソコンに排砂管の現在位置と計画ラインを同時に表示させる。作業船に搭載した同じ画面を表示するタブレット端末でリアルタイムに位置情報を把握できるようになる。作業の手戻りや伝達不備がなくなり、安全性も向上する。
 ポンプ浚渫工事で航路を横断して排砂管を沈設する場合、一般航行船舶への影響を少なくするため、安全を確保しながら迅速に作業を行う必要がある。排砂管の設置前日に排砂管延長の変化点に旗入れを行い、これを目印に設置する。この方法は旗を設置する作業に時間がかかり、ヒューマンエラーの発生なども課題とされる。
 そこで同社が開発したのがGPSを利用し、排砂管の位置情報を「見える化」する「海上浮体設備位置管理システム」。このシステムをインストールしたノートパソコンに排砂管沈設ラインの変化点座標を入力して計画線を描く。排砂管上の変化点付近に浮力のある防水ケースに入れたスマートフォンを設置。ノートパソコンを作業指揮船にセットし、ノートパソコンと同じ画面を表示するタブレット端末を作業船全船に搭載する。
 各作業船は、タブレット画面を見て計画線に向かって排砂管が移動していることを確認。作業指示に従い計画位置まで排砂管を移動させる。作業指揮者は計画位置まで排砂管が移動したことを確認後、移動完了を各作業船に通知する。排砂管端部のバルブ栓を開けて海水を入れ、排砂管を海底に沈設する。
 国土交通省東北地方整備局発注の「八戸港八太郎・河原木地区航路泊地(埋設)浚渫工事」に同システムを導入した。工事では旗入れ作業がなくなり、作業日を1日短縮。リアルタイムな位置情報の共有化により、作業の手戻りや伝達不備がなくなり、安全性が高まったという。
 国交省の新技術情報提供システム(NETIS)に登録済み。今後は、排砂管を海底に沈設した後にも位置情報を得られるよう、海中位置情報技術の開発状況を見ながらブラッシュアップしていく。

みらい建設工業/スマホの位置情報使い施工管理/浚渫排砂管の沈設ライン「見える化」

《日刊建設工業新聞》

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