【みらい基金】森林の村 西粟倉の起業支援、副業で生活に安定を 画像 【みらい基金】森林の村 西粟倉の起業支援、副業で生活に安定を

制度・ビジネスチャンス

 岡山市から北西に約40キロ、兵庫県・鳥取県との県境に近い山あいの地にある「西粟倉・森の学校」。移住や起業の支援事業のほかに、木材加工流通事業などを行う地域商社でもあり、さらには起業家を育てる“学校”でもある。

 同社は林業を軸とし、木材オリジナル製品を世に送り出している。地域に必要なのは「起業家型の人材発掘・育成」と定め、その支援を業務の柱に設定。移住に必要なのは産業だが、それを自ら起こしてほしいというのが、社長の井上達哉氏の狙いだ。これまでに木材の加工流通、移住・起業支援で100名以上の移住者、80名以上の雇用創出を実現している。

 この西粟倉・森の学校が、農林水産業みらい基金の行う「農林水産業みらいプロジェクト」の平成27年度助成対象事業に採択された。

「農林水産業みらいプロジェクト」とは一般社団法人 農林水産業みらい基金が、農林水産業のさらなる成長を支援するもの。農業・林業・水産関連事業者をはじめ、食や地域のくらしに取り組む事業者などに助成を行う。平成27年度は西粟倉・森の学校をはじめ8件、総額9億円に上る助成が決まった。

■狙いは新事業創出と移住者の起業支援

 農林水産業みらいプロジェクトの採択を受けて、同社では新たにA0(エー・ゼロ)株式会社を設立。今後はこの新会社が助成金を利用した新事業を行っていく。その目的は“起業家たちの副業整備”。西粟倉・森の学校から移住・起業支援事業を受け継ぎながらも、西粟倉村へ移住する起業家や農林業従事者へ向け、副業的な事業を起こし、生活を安定させるためのインフラ作りを行っていく。

 具体的にはウナギやナマズの養殖事業を新規で始めるとともに、その加工や研究開発についても着手、ウナギの資源保護に資する事業モデルの確立も視野に入れている。ほかに、移住者向けの木造住宅供給事業、移住者起業支援なども予定している。その中には木材加工場から出るおが粉を利用した土壌改良剤を研究し、その生産などを行う施設を整備するなど、西粟倉・森の学校との連携事業も含まれている。

《関口賢/HANJO HANJO編集部》

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