【着地型観光:4】アウトドア体験に日本文化の魅力をプラス! 画像 【着地型観光:4】アウトドア体験に日本文化の魅力をプラス!

インバウンド・地域活性

【記事のポイント】
▼インバウンド集客の魅力の一つは“雪”
▼地域や自然にまつわるオリジナルな歴史を語る
▼海外へのセールスはOTAで


■ニュージーランド人の目から見た日本の山里

 群馬県北部に位置するみなかみ町。この地を流れる利根川がキャニオニング、ラフティングといったアウトドアスポーツの世界的スポットとして注目を集めている。これらアドベンチャーツアーを運営しているのが、株式会社キャニオンズの代表取締役 マイク・ハリス氏だ。

 ニュージーランド出身のマイク氏は、大学で日本語を専攻し、卒業後は日本のラフティング会社に就職。海外でキャニオニング――身一つで渓谷をすべるアクティビティに魅せられ、同社に専門の部門を立ち上げる。やがて独立すると、アドベンチャーツアー、アウトドア事業、スキースクールなどを手がける株式会社キャニオンズを設立した。

 そんなマイク氏の目からみて、みなかみ町はキャニオニングに絶好の環境だった。岩盤の質が良く、原生林が多く、自然がそのままの形で残っている。都心からのアクセスに優れるほか、温泉もあり、ワールドクラスのアドベンチャースポットだと惚れ込んだという。

 実際、マイク氏の思惑は的中し、キャニオンズは多くの外国人観光客を集めている。アメリカ、イギリス、オーストラリア、香港、シンガポールなど……。特に、冬場に訪れる観光客の約8割は外国人。それも英語圏の利用者が特に多いという。東日本大震災の後、日本に来る外国人は激減したが、今は円安の影響で観光客自体が相当に増えているとか。最近ではインドからの問い合わせも多いという。

 ただ、外国人と一口にいっても国民性があり、ニーズが違うので、それぞれの要望に合わせてツアー内容をカスタマイズしているそうだ。また、母国に雪が降らないため、スキーの経験がないという外国人は多い。そこでキャニオンズでは、英語のスキー・スノーボードスクールなども開催し、好評を得ている。

 とはいえ、マイク氏は元々みなかみを、外国人向けの観光地にしようと考えていたわけではない。今でも、夏場は利用者の7割くらいが日本人だという。キャニオンズは外国人スタッフや外国人観光客が多いことから、国内でちょっとした海外旅行の気分が味わえると評判だ。食べ物も地元の新鮮な食材を使いながら、オリジナルバーガーなど海外の雰囲気に浸れるものを用意している。

《板谷智/HANJO HANJO編集部》

編集部おすすめの記事

特集

インバウンド・地域活性 アクセスランキング

  1. 品川駅周辺まちづくり、品川新駅やリニア開業で再開発が加速!

    品川駅周辺まちづくり、品川新駅やリニア開業で再開発が加速!

  2. 「完全個室」超豪華高速バス競争が勃発。各社の戦略は?

    「完全個室」超豪華高速バス競争が勃発。各社の戦略は?

  3. 五輪後の建設市場は「減少」か「横ばい」…アナリストに聞く

    五輪後の建設市場は「減少」か「横ばい」…アナリストに聞く

  4. 東京・晴海五丁目西地区の選手村整備、着手へ

  5. 「爆買いツアー」終焉で貸切バス需要が急減。バス業界の今後は?

  6. 札幌市・北4東6周辺地区の再開発、19年3月の完成を目指す

  7. 本厚木駅開発、17年7月着工めざす

  8. 和歌山市駅前再開発、ホテルや図書館も

  9. 福岡・ホークスタウンモール跡地の開発計画、メインは「MARK IS(マークイズ)」

  10. 新潟の三セク鉄道2社がラッピング列車でコラボ、補助金を活用

アクセスランキングをもっと見る

page top