【着地型観光:2】外国人ウケする着地型観光のはじめ方(後編) 画像 【着地型観光:2】外国人ウケする着地型観光のはじめ方(後編)

インバウンド・地域活性

【記事のポイント】
▼資源マップから対象となる外国人観光客を絞り込む
▼メディア対応はアテンドが肝心
▼宿泊地や道の駅といったインバンド拠点が集客のカギ


■欲張らずに「戦略的」に攻める

 経営コンサルタントとして、地方創生や地域資源の活用を手掛ける水津陽子氏によると、観光コンテンツは留学生や地域外住民といった“外の目”で見つけるのが良いという。では、自分たちの地域独自の観光コンテンツが見つかったら、次は何をするべきか? そこで必要になるのが、観光資源に反応する対象者のマッチング作業だ。

「まず1つでいいので、あれもこれもと欲張らないこと。1か月後には隣の地域も真似できるものではなく、地域のオンリーワンを見つけるんです。あとは、対象となる国で火をつける。タイならタイに絞ってマーケティングやPRを行い、情報拡散し、口コミなどで評判を高める。そこにビジネスとしての可能性があれば、お金をかけてでも積極的に商談会でセールス・プロモ―ションをするなど、戦略的な仕掛けが必要ですね」

 具体的な手順としては、まずは自分の地域の資源マップを作る。そのうえで、どの国のニーズとマッチングするのか? 身近な外国人で反応を確認したり、JETROや国の機関などのアドバイスをもらい、ターゲットを絞り込んでいく。その後は、商談会に行ったり、自分たちの地域に海外メディアや旅行代理店を招き、反応を見ながらその国のニーズに合う形に調整していくのが良いという。

 なお、着地型観光にせよ、インバウンド誘致にせよ、地元自治体や行政との連携を図ることが、事業の成功にとって重要な要素になるとのこと。一方、宣伝に関しては国内外を問わず、メディアや口コミでの情報拡散を行うべきだという。その中で、ターゲットや売りを絞り込むことは、結果的に効果的なメディアを絞り込むことに繋がり、広告宣伝費を抑えることにもつながるようだ。

「PRのためにSNSの活用は避けて通れません。特にトリップアドバイザーの口コミを増やすことは知名度アップにつながります。まずはそうした『人の話題になる何か』を目指すことが大切です」

 また情報拡散で大切になるのがメディア対応だ。取材依頼が入り始めたときに最も大切なことは、アテンドだという。

「交通の便が悪い地域を記者が取材で回るのは大変です。できれば車で可能な限り多くの売り出したい場所を案内してもらうなどしてもらえると、より魅力的な記事を書いてもらえることも多い」

 メディアとは一度関係ができれば、継続的に情報発信してその度、取り上げてくれることもある。またメディアにもよるが、取材に来る相手がいくつもの媒体を掛け持ちするフリーランスであれば、ほかの媒体でも紹介してくれることもあるだろう。

《塩月由香/HANJO HANJO編集部》

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