~みらい基金:1~「北見玉ねぎ」を全国に知らしめる“3つの柱” 画像 ~みらい基金:1~「北見玉ねぎ」を全国に知らしめる“3つの柱”

制度・ビジネスチャンス

■消費者に手の届く商品で北見の名を伝える

 グリーンズ北見が考えている柱の一つが、IQF(バラ凍結品)で玉ねぎだけの商品を市販用に作っていくことだ。

「カレーやハンバーグなど多くの食品に使われ、汎用性の高い生鮮品である玉ねぎなので、すでにみじん切りされている玉ねぎ版IQFの需要は高いと見込んでいます。ここに『北見産』と謳うことで、北見玉ねぎの認知度を上げていければと思っています」

 この新製品開発のために付随する、パッケージのデザイン、商標権の取得、レシピ集の作成などにも、助成金を活用していこうと考えているそうだ。

 さらに、2つ目の柱として考えているのが、すでに同社が製品として販売している「たまコロ」の拡充。これは、じゃがいもやクリームを一切使用せず、玉ねぎだけを具に作られている同社のオリジナルコロッケだ。

「『たまコロ』を広く認知してもらうためにPR活動を行っていきます。また、安定した生産のために成形機を導入します。日常的な食べ物であるコロッケを知ってもらうことで、地域外だけではなく、北見地域の人にも『北見玉ねぎ』を知ってもらいたいのです」

 そして3つめの柱として考えているのが、「高級オニオンスープ」の開発・販売。同社のオニオンスープは前述のとおり人気の高い商品であるが、ここに高級路線の商品を打ち出すことで、よりブランド力を高めることを狙う。

■年間20万トンの輸入品から1割奪還したい!

 丸山さんによれば、現在日本はおもに中国から年間20万トンの玉ねぎを輸入しているという。「その1割を国内産、とくに北見玉ねぎで奪還することで、地域の生産者さんの繁栄につながります。そのために、北見玉ねぎのブランド化は私たちの悲願でもあるのです」

 北見農業協同組合連合会(JA)、JAきたみらい、北見市などの出資によって運営されるグリーンズ北見は、地域の農業産業や生産者と密接に関わりをもっている。同地区では、玉ねぎの耕作面積はほぼ横ばいだが、生産者数は減ってきているという。つまり離農する人が増えているのが現状だ。

「人口も減少しているなか、地域で雇用も創出しないといけません。『北見玉ねぎ』のブランド力が上がれば、たとえば全国のレストランや家庭で北見玉ねぎを使ってみようかとなると思います。そうなることで地域の活性化につながります」

 「農林水産業みらいプロジェクト」助成を活用して、ブランド力の強化を図るグリーンズ北見。玉ねぎの“聖地”は、今、動き出している。

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《関口賢/HANJO HANJO編集部》

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