イノシシ侵入防止!ネット×電気柵の新作 画像 イノシシ侵入防止!ネット×電気柵の新作

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 長野県は、市販のポリエチレン製ネットと電気柵を立体的に組み合わせて、イノシシやハクビシンといった中型獣と鹿、猿など、主要な害獣の侵入を防げる「長野式電気柵」を開発した。高さ1.4メートルのネットを張った柵の上下に電線を配置。下部からのくぐり抜けや支柱を伝っての飛び越えを防ぐ。支柱に電線を固定する専用器具も開発し、設置や管理を簡単にした。県は「ほとんどの獣種の侵入を防げるのでは」(農業技術課)と自信を見せる。
設置、管理 簡単に
 県が以前開発し、イノシシやキツネ、ハクビシン、タヌキなどの侵入防止効果を確認していた柵を改良し、鹿や猿も防げるようにした。全て市販品の材料で作製できる。

 ネットは1.5メートル幅のものを使い、10センチほど地面に垂らす。電線はネットから15センチほど外側に、地際から15、20センチ間隔で3本、地際から130センチの上部に10センチ間隔で3本を横に張る。

 イノシシなどの中型獣はネットで見通しが悪いため足が止まり、ゆっくり近づいたところで電線に触れる。猿は、侵入しようとネットをめくり上げた時に電線に触れるようにした。猿がよじ登りやすい角の太い支柱には電線をはわせ、支柱をつかむと電気刺激を受けるようにした。漏電を防ぐため、繊維強化プラスチック(FRP)製の支柱を使う。

 ネットと電線を1本の支柱で固定できるよう、専用の「突(つき)出しクリップ」を開発。今年度から、サージミヤワキ(株)(東京都品川区)が1本80円で発売する。

 同県大町市で、トウモロコシやサツマイモを栽培する外周48メートルの農地に設置して試験した。隣接する農地には5カ月で延べ100匹の猿が侵入したが、設置した農地への侵入はなかった。設置費用は8万5500円で、電牧器関連を除いた経費は1メートル当たり656円だった。

 試験を担当した岡部知恭専門技術員は「最低限の電線で最大の効果を発揮する柵だ」と強調する。

 注意点として、漏電防止のための除草管理をすること、積雪に弱いため雪の降る地域では冬は撤去することを挙げる。ネットは除草作業がしやすいよう地面に固定せず、野菜栽培でビニールの固定に使うトンネルパッカーで支柱に留める。除草時は簡単に外せて、ネットをたくし上げることができる。(染谷臨太郎)

[鳥獣害と闘う] ネット×電気柵 主要な獣種の侵入防ぐ 長野県が開発

《日本農業新聞》

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