西日本鉄道が不動産開発事業を加速!新規10店舗! 画像 西日本鉄道が不動産開発事業を加速!新規10店舗!

インバウンド・地域活性

 ◇首都圏中心にマンション供給強化も
 西日本鉄道は、国内外でマンションやホテルの開発事業を加速させる。ホテル事業では今後10年をめどに新規10店舗を整備する方針。訪日外国人旅行者(インバウンド)の増加が見込まれる国内主要都市のほか、世界経済をけん引するアジア地域への進出拡大に取り組む。都心型マンション「ブラントン」事業では東京都内で建設中の初弾案件に続き、同じく都内2カ所で事業化を計画しており、倉富純男社長は18日の事業戦略説明会で「首都圏を中心に年間1棟程度を継続的に供給していきたい」と表明した。
 2025年度を見据えた同社の長期ビジョンでは今後10年間で総額4000億円強の投資を見込む。16~18年度の中期経営計画の投資総額1396億円のうち、不動産業に431億円、レジャー・サービス業に360億円をそれぞれ充てる。福岡の中心部や鉄道沿線の開発事業に加え、国内外で需要拡大が見込める地域への事業展開に一段と力を入れる。
 西鉄グループは国内外で18のホテルを展開している。現在は京都市中京区で「ソラリア西鉄ホテル京都(仮称)」(200室、17年春開業予定)、タイで「ソラリア西鉄ホテルバンコク(仮称)」(280室、18年度開業予定)を建設中。このほど新ブランドのコンセプト型ホテル「クルーム」の第2弾案件を名古屋市中区に整備することも決めた。同案件の開発用地の売買契約を締結後、ホテル建設に着手する。客室は240室程度、竣工は18年度を予定している。
 ホテル事業はクルームのほか、フルサービス対応の「西鉄グランドホテル」、都市型の「ソラリア西鉄ホテル」、宿泊特化型の「西鉄イン」の4ブランドで構成。地域性や利用者層などを踏まえ、新規出店や既存店のリニューアルなどを推進していく。
 新ブランドのクルームについて、都市型と宿泊特化型の間の利用者層を狙い、「くつろぎと感性をつなぐ、新たな滞在価値」の提供をコンセプトに掲げる。
 既存店「西鉄イン博多」の全面リニューアルでクルームにブランド変更した初弾案件に続く名古屋の第2弾案件について、倉富社長は「駅前の一等地ではないが大通りに面し、観光とビジネス両方の利用者を取り込んで高い単価、稼働率が見込める」と説明。東京圏へのクルームブランドの進出については「必ずしも駅前の一等地ではなく、少し離れた1・5等地でもきちんとした地形でチャンスがありそうな適地を絞っていきたい」との考えを示した。
 マンション事業については九州を中心にこれまで136棟6389戸(1月時点)を供給。これまでの不動産分譲事業で培ったノウハウを核に、自社開発の都心型マンションブランド「ブラントン」シリーズを創設した。
 現在、東京都中央区で初弾の「ブラントン日本橋小伝馬町」(22戸、17年8月竣工予定)を建設中。当面は都内で開発実績を増やしてブランド力を高め、首都圏をはじめとした都心部への事業拡大に取り組む。
 海外では国際物流事業のネットワーク(拠点、人材)などを生かし、経済成長を続けるアジア諸国を対象に住宅・ホテルの両事業を積極展開していく。

西日本鉄道/国内外で不動産開発事業加速/10年間でホテル10店舗新規整備

《日刊建設工業新聞》

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